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プロフィール

馬場 弘臣

 私の研究履歴は少し変わっていて、市や町や村の歴史編纂事業など、いわゆる『自治体史』を主戦場としてきました。東海大学の学部生だった1982年に参加した、栃木県の益子町史の調査から始まって、神奈川県の南足柄市史、寒川町史、真鶴町史、小田原市史、大磯町史、大井町史、横須賀市史、そして茨城県の龍ケ崎市史などです。神奈川県内が圧倒的に多く、それぞれの自治体史への関わり方や深浅もさまざまですが、それぞれの自治体史ごとにテーマをみつけては、史料を集め、目録をとり、分析し、データをとるなど、その場所場所で興味のおもむくままに研究を進めてきました。ですから、取り扱ったテーマも、その多くは「地域史」に関わるという共通点を除けば、さまざまな分野におよんでいます。また、そうして積み重ねた研究の発表の場は、個別の論文よりも自治体史の通史編という形で著述する場合がほとんどでした。
 通史として著述する場合は、特定のテーマでも広い範囲や視点で書いていきます。それだけに、それぞれの地域、自治体、そしてそれぞれテーマにおいて、地元の史料を基礎とすることはもとより、新たな知見や視点に基づく著述、提示を行なってきた自負ありますが、反面、通史編は論文や研究書ほど厳密なものとしてはまだまだ評価されていません。したがってこれからは、これまで著述したものであっても、今一度、論文等の形にまとめ直すことも必要になってくると考えています。私の“研究テーマ”は、そうした意味でやり残したことのリストでもあり、だからこれまでのテーマであって、これからのテーマでもあります。このコーナーでは、その経過を報告していくとともに、その過程で作成したデータベースなども広く公表していきたいと思っています。
出身
1958(昭和33)年9月2日生まれ
福岡県八女郡
学歴
東海大学文学研究科史学専攻博士課程単位取得満期退学
文学修士
専門
日本近世史
大学史・教育史
現在身分
東海大学教育開発研究センター教授
東海大学学園史資料センター付(兼任)
所属学会
日本史研究会
歴史学研究会
地方史研究会
関東近世史研究会
神奈川地域史研究会
全国大学史資料協議会
東海大学史学会


研究テーマ —今日まで、そして明日から—

小田原藩研究
藩政改革―行財政改革
藩財政と金融政策
藩領社会と組合村と中間層
幕藩関係史研究
献上儀礼と幕藩関係
交通史研究
大通行時の負担と地域社会・朝鮮通信史・日光社参
東海道と宿駅・大磯宿の宿財政
相模の脇往還
馬入川渡船助船役
治水・利水史研究
牛久沼と小貝川
相模川水系
幕末・維新期の社会
関東取締出役と寄場組合
見張番屋政策
中間層論
農兵と地域社会
東海道の幕末・維新
藩領の解体
寺社領と領民
大雄山最乗寺
高麗寺と高麗寺村
災害史
元禄16年(1703)の小田原大地震と宝永4年(1707)の富士山噴火における被害の実態と復興過程
教育史
大学史
明治初期の教育政策
アーカイブズ関係
史資料の整理・保存論


論文一覧

※論文名をクリックすると論文詳細を見ることができます


『関東近世史研究』第17号 P18~410

発行:関東近世史研究会|発行日:1984/10/28

概要:近世中後期の北関東で発生した農村荒廃現象に対する領主仕法の一端として、下野国黒羽藩の地押改め検地政策を取り上げ、政策を通じた小農民経営の再生と農村の再編強化のあり方について論じた。


『関東近世史研究』第20号 P3~22

発行:関東近世史研究会|発行日:1986/7/10

概要:農村荒廃現象に代表される近世中後期北関東の社会構造を、人口の流動化の問題としてとらえる視点から、農村部の人口動勢と城下町や宿場・在郷町・川岸などの地方都市の人口動勢について検討し、これを巨大都市江戸との関係で論じた。


『湘南史学』第10号 P3~25

発行:東海大学大学院日本史学友会|発行日:1988/12

(PDF:1,961KB)

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概要:寄場組合を単位として関東取締出役によって天保9年から12年にかけて行われた幕府の鉄砲改め政策について、寄場組合外であった小田原藩領を事例として検討し、この政策を幕府による在村武力掌握策として論じた。


『市史研究 あしがら』第2号 P1~22

発行:神奈川県南足柄市|発行日:1990/1/31

(PDF:2,251KB)

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概要:曹洞宗大雄山最乗寺に付属する寺領百姓と、これら寺領百姓と寺領の山林を管理する山代官が、最乗寺の年中行事や山林管理について果たした役割を検討することにより、両者の結合のあり方について論じた。


『湘南史学』第11号 P46~70

発行:東海大学大学院日本史学友会|発行日:1990/1/31

(PDF:2,254KB)

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概要:信濃国上伊那郡樋口村(現長野県上伊那郡辰野町)の松田文種家の調査報告として同家の史料目録を収録し、同家文書の中からとくに注目される史料をあげて、高遠藩政と樋口村の研究課題について解説した。


『史談足柄』第28集 P18~28

発行:足柄史談会|発行日:1990/4

概要:西相模から御殿場地方にかけて分布した、「部屋住」と呼ばれた若者仲間(年齢階梯集団)の実態と組織について、若者条目と総称される成文化された掟の分析を通して考察した。


『市史研究 あしがら』第5号 P72~82

発行:神奈川県南足柄市|発行日:1993/3/31

(PDF:1,282KB)

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概要:小田原藩の御用達商人である御殿場の日野屋から近江の日野屋本店に宛てた書簡を素材に、慶応4年に同地方で起きた浪人の屯集・狼籍事件の経緯について検討した。また、その背景となる社会情勢の分析から当時の村社会の動揺について論じた。


『寒川町史研究』第7号 P1~21

発行:神奈川県寒川町|発行日:1994/3/31

(PDF:1,866KB)

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概要:相模川の支流目久尻川から取水した花川用水について、用水組合9か村の争論を通して堰普請と水利権との関係を検討し、そうした水利秩序の変容が用水組合村々相互の関係構造に与えた影響とその再構築のあり方について論じた。


『おだわら―歴史と文化―』第8号 P30~57

発行:神奈川県小田原市|発行日:1995/2/28

(PDF:2,325KB)

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概要:小田原藩主大久保忠真による文化・文政~天保初年の藩政改革を、とくに中間支配機構としての取締役の成立過程と組合村の活用という観点から検討することにより、この時期の民政改革の実態と意義について論じた。


『龍ケ崎市史研究』第8号 P1~28

発行:茨城県龍ケ崎市|発行日:1995/3/31

(PDF:3,046KB)

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概要:近世後期における牛久沼江川用水組合の争論を通して、水利秩序と用水組合との関係構造、その変容と秩序回復に対する模索の過程を検討し、これを近世後期の地域社会における公共性形成の問題として論じた。


『龍ケ崎市史近世調査報告書Ⅱ』 P33~127

発行:茨城県龍ケ崎市|発行日:1996/10/31

(PDF:2,659KB)

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概要:近世前期から18世紀後半にかけての牛久沼を中心とした周辺地域の構造とその変容の過程を、利根川・新利根川・小貝川・鬼怒川を含めた河川に対する幕府の治水政策と開発の問題、用水利用と悪水管理における地域間秩序の相克という視点から論じた。


森山恒雄教授退官記念論文集『地域史研究と歴史教育』 P599~646

発行:熊本出版文化会館|発行日:1998/3/31

(PDF:1,096KB)

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概要:小田原藩主大久保忠真による文化・文政~天保初年の藩政改革について、その焦点となる藩財政再建と家臣に対する俸禄米支給の問題、およびそれにともなう家臣団の再編と行政機構の整備について論じた。


白川部達夫編『近世関東の地域社会』 P23~94

発行:岩田書院|発行日:2004/8

概要:天保後半から幕末期にかけての小田原藩政の展開と、その中で中間支配機構としての取締役と組合村が果たした役割について検討した。とくに当時の政治・社会変動の中でそれらが藩領支配の中心となっていく過程とその意義について論じた。


『古文書通信』第75号 P9~17

発行:NHK学園|発行日:2007/11

(PDF:1,691KB)

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概要:文久2年(1862)閏8月、幕府は諸大名が領地の産物を将軍に献上する慣例の廃止を申し渡した。これは参勤交代の緩和策に付随するもので、いわゆる文久の幕政改革の一環であった。この将軍献上物の廃止とともに、京の朝廷が諸大名に対して三部の献上を求めるようになり、これを朝廷「貢献」と称した。本稿は、この概略と史料の紹介であり、論考としては中間報告にあたるので、他日を期したい。


『市史研究 横須賀』第7号 P1~32

発行:神奈川県横須賀市|発行日:2008/3

(PDF:1,312KB)

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概要:享保13年(1728)と安永5年(1776)の日光社参に対する三浦郡村々の寄人馬役免除の訴願運動について分析した。免除を求める理由として、三浦郡の村々は、浦賀奉行所(番所)を中心とした脇往還の人馬継立役や奉行所の水主役(かこやく)を勤めていることを論拠としたが、訴願にあたって各村々の領主や関東郡代人馬担当役人との具体的な生の交渉のあり方を明らかにした。また、三浦郡のすべての村々が人馬継立場―助郷役組合か、役水主(やくかこ)組合に編成されていることも明らかとなった。


『関東近世史研究』第68号 P33~64

発行:関東近世史研究会|発行日:2010/7

概要:本稿は3つの部分からなっている。第1は、戦後の神奈川県内における自治体史編纂について概観ことである。これには各自治体史の基本的なデータをとってその特徴についてまとめた。第2に、これをもとに関東近世史研究会の研究の足跡について大会テーマを中心にまとめてみた。そして第3に、戦後における近世研究の大きな研究史の流れを概観するとともに、そうした研究潮流の社会的、経済的背景についても自治体史編纂のあり方を交えてまとめた。また、研究史の整理にあたっては、その時期時期のエポックメーキングになるような代表的な著書や論文を一覧表にしてみた。なお、神奈川県における地方史研究の現状について、『地方史研究』第350号に(2011)に「神奈川地方史研究の現在―三つの視点から―」と題する論考をまとめているので、あわせて参照されたい。


大石学・時代考証学会編『時代考証学 ことはじめ』  P168~185

発行:東京堂出版|発行日:2010/11

概要:昭和の大劇場商業演劇界を代表する劇作家北條秀司の演劇に関する資料群について、その整理にいたるいきさつから整理の過程、保存および成果の公表についてまとめた。また、演劇関係資料としての資料の種類、特徴などについて概観し、アーカイブズにおける演劇関係資料の意義と課題について述べた。


『地方史研究』第350号 P40~43

発行:地方史研究評議会|発行日:2011/4

概要:神奈川県における地方史研究の現状を自治体史(市町村史)における通史編の評価、博物館・資料館・文書館などの史資料保存機関の活動、県内の地方史・地域史・郷土史研究会・グループの活動という3つの視点からまとめてみた。一応、ここでは全時代を対照にしているが、近世史研究に限れば、『関東近世史研究』第68号に掲載した「神奈川県の自治体史編纂と近世史研究」(2010年7月)とは対をなすものである。


『文明』19号 P33~43

発行:東海大学文明研究所|発行日:2015/3

(PDF:1,043KB)

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概要:小田原を中心に関東一円に被害をもたらした元禄16年(1703)の大地震と、その4年後の宝永4年(1707)に起こった富士山噴火の被害が、小田原藩の藩政や藩財政に与えた影響を概観した上で、小田原藩領全体の年貢米永の変遷を分析した。その結果、小田原藩領全体の年貢米収納が富士山噴火前の元禄期の水準にほぼ戻るのには100年かかったこと、ただし、これには領知替えなどの複雑な問題が絡んでいることを明らかにした。また、宝暦5年(1755)以降では、年貢米の回復過程に5つの画期があることを指摘した。


『文明』21号 P1~21

発行:東海大学文明研究所|発行日:2017/3

(PDF:18,349KB)

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概要:「その1」に引き続いて、小田原藩の相模国領村々の内、米作地帯3か村、畑作地帯2か村、米作・畑作中間2か村を取り上げ、年貢割付状を分析することで、それぞれ富士山の噴火によって村々がどのような被害を受けたのか、どのように回復していったのかについて検討した。田方の年貢米と畑方の年貢永(金納)を分析することで、それぞれの画期を検討し、これを全体の年貢量の変遷と比較史ながら、それぞれの特徴について抽出し、「その1」の画期との差異について検討した。


自治体史など著作一覧

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担当:第六章 農村の荒廃と領主仕法の展開 P58~72・P557~682

発行:栃木県芳賀郡益子町|発行日:1987/3/31

概要:益子町を中心とした地域の近世後期における農村荒廃の実態と、これに対する幕府・藩・旗本などの領主層の仕法の展開に関する史料を収集・編纂し、解説した。


担当:第四章 変わりゆく益子の村々・第五章 幕末解体期の益子 P716~852

発行:栃木県芳賀郡益子町|発行日:1991/3/11

概要:近世後期の農村荒廃現象を中心とした農村の変貌とこれに対する領主層の対策、および幕末解体期における政治・社会の変動について著述した。


担当:一 領主支配 P3~67

発行:神奈川県南足柄市|発行日:1988/3/31

概要:南足柄市が小田原藩領に属することから、小田原藩の地方支配に関する法令を収集・編纂し、史料1点ごとに解説を付けた。


担当:五 最乗寺 P282~308・P343~429

発行:神奈川県南足柄市|発行日:1990/7/31

概要曹洞宗大雄山最乗寺に関する史料を収集・編纂し、史料1点ごとに解説を付けた。


担当:第四章第二節 宝暦~天保期の藩政と組合村 P629~647

発行:神奈川県南足柄市|発行日:1999/3/31

概要:18世紀後半から19世紀の初めにかけての小田原藩政の展開を、藩主大久保忠真の改革を中心として著述し、とくに民政分野の政策として組合村体制の整備について検討を加えた。


全181頁

発行:東京都墨田区教育委員会|発行日:1991/3/11

概要旧武蔵国葛飾郡柳島村(現東京都墨田区)大沢正治家文書のうち、検地帳、年貢割付・皆済目録、御普請組合高留帳、質地・金子借用証文、諸願書等43点を翻刻した。また大沢家文書の概要、柳島村の検地と土地構成、年貢、御普請組合について解説を加えた。


全289頁

発行:東京都墨田区教育委員会|発行日:1992/3/11

概要:旧武蔵国葛飾郡柳島村大沢正治家文書のうち、御年貢盛附帳15点を翻刻し、その内容について解説した。また、同史料の分析から、江戸場末に位置する柳島村の特質について検討した。大沢家文書については、近世Ⅰとあわせてそのすべてを翻刻した。


担当:第一章 村と支配・第四章 村の生活と文化 P131~192・P353~440

発行:神奈川県足柄下郡真鶴町|発行日:1993/3/31

概要:第一章では村の支配と概況、年貢と諸役、出稼ぎ漁民等に関する史料を、第四章では寺社と信仰、村の伝承と文化、生活の諸相に関する史料を収集・編纂し、史料1点ごとに解説を付けた。


担当:第一章 領主支配の変遷と真鶴・第四章第一節 真鶴の寺社・第三節 真鶴の伝承と文化・第五章 幕末維新期の真鶴 P327~345・P356~364・P365~427

発行:神奈川県足柄下郡真鶴町|発行日:1994/9/30

概要:第一章と第五章では、近世前期から幕末維新期にかけての小田原藩政の展開と真鶴地方との関係について、第四章では、真鶴の寺社および同地方に伝わる伝承から文化の展開について著述した。


担当:第四章 街道の負担と渡し船・第五章 治水と利水 P259~414・P569~582

発行:神奈川県高座郡寒川町|発行日:1993/11/1

概要:第四章では藤沢宿に対する助郷役の実態、朝鮮通信使・琉球来聘使に対する人馬役、相模川の渡船役について、第五章では相模川の治水と開発、花川用水の水利に関する史料を収集・編纂し、解説した。


担当:第二章 寄場組合への通達 P225~462

発行:神奈川県高座郡寒川町|発行日:1995/11/1

概要:関東取締出役を中心として寄場組合に対して出された法令・通達類を、広く相模国と武蔵国三郡(現神奈川県下)を対象として収集・編纂し、政治・社会状況の変化にともなうその時期的変遷について解説した(P495~516)。


担当:第二章 第二節 相模川と寒川の村々 P509~555

発行:神奈川県高座郡寒川町|発行日:1998/11/1

概要:相模川とその支流における幕府の治水政策と開発の展開、相模川渡船場の実態、花川用水の水利権と堰普請の関係および水利秩序の変容と形成について著述した。


担当:№31相模川とともに・№32暮らしを支えた用水

発行:神奈川県高座郡寒川町|発行日:2003/2/28

概要:江戸時代における相模川の治水土木工事と流域の用水秩序について紹介した。


担当:第三章 水と生活 P43~58・P237~349

発行:茨城県龍ケ崎市|発行日:1994/3/31

概要:利根川・小貝川・鬼怒川・新利根川に囲まれ、牛久沼を中心とした地域における幕府の治水・開発政策に関する史料、および牛久沼の用水利用と悪水管理に関する史料を収集・編纂し、解説した。


担当:第四章 水と生活 P219~312

発行:茨城県龍ケ崎市|発行日:1999/3/31

概要:利根川・小貝川・鬼怒川・新利根川に囲まれ、牛久沼を中心とした地域の治水や開発、水利秩序について、近世の全般にわたって著述した。ここでは各時代ごとの幕府の治水・利水政策の展開と地域社会の問題に重点を置いた。


担当:三-4後期の藩財政と改革・四-3明治初年の藩制改革 P581~678・P868~921

発行:神奈川県小田原市|発行日:1995/12/20

概要:三-4については、18世紀後半から19世紀にはじめにかけて行われた藩主大久保忠真を中心とした藩政改革の史料を、四-3については明治政府の新政にともなう藩制の改革に関する史料を収集・編纂し、解説した(P961~968・P983~988)。


担当:第九章 小田原藩の藩政改革・第一〇章第四節 報徳仕法前後の藩政と領内政策・第一一章第三節 幕末期の藩政と領内政策・第一二章第三節 藩制の改革と廃藩置県 P641~736・P841~860・P911~934・P987~1009

発行:神奈川県小田原市|発行日:1999/3/31

概要:全体を通じて近世中後期から幕末維新期にかけての改革政策を中心とした藩政の展開と、藩体制の解体について著述した。


担当:27 大久保氏再入部と家臣団・31 城下町商人と藩財政・36 藩政改革と大久保忠真 P92~95・P106~107・P122~125

発行:小田原市立図書館|発行日:2007/3/15


担当:近世編第一章 大磯町内の宿と村・第五章 高麗寺と高麗寺村 P367~399・P547~763

発行:神奈川県中郡大磯町|発行日:1996/3/31

概要:第一章では大磯町内の宿村の概況を示す史料を、第五章では一村寺領の村である高麗寺領高麗寺村の支配・村政・経営・神人と山林経営および周辺宿村との関係に関する史料を収集・編纂し、史料1点ごとに解説を付けた。


担当:第二章 宿財政と打ちこわし・第五章 幕末維新期の大磯 P192~474・P570~680

発行:神奈川県中郡大磯町|発行日:1999/3/31

概要:第二章では大磯宿の宿財政の実態と復興政策に関する史料を、第五章では幕末維新期の社会変動における大磯宿の動向を示す史料を収集・編纂し、史料1点ごとに解説を付けた。


担当:第三章近世 第五節寺領の暮らし 一高麗寺領の「改革」と慧歓・第八節大磯宿の宿財政と打ちこわし・第九節大磯宿の再建に向けて・第十節「内憂外患」の時代と大磯 P448~472・P565~586・P610~674・P675~719

発行:神奈川県中郡大磯町|発行日:2004/6/30

概要:近世後期における大磯宿の宿財政の実態とその再建策としての報徳仕法、小田原藩の仕法および幕末期の大磯周辺の海防策の展開からペリー来航までを著述した。


担当:第一章 ”御一新”への道のり P1~82

発行:神奈川県中郡大磯町|発行日:2008/3/26

概要:嘉永7年(1854)1月のペリー再来航から、横浜開港を経て、幕末・維新期にいたる具体的な歴史の流れについて、激動する政治・社会状況を踏まえながら、大磯宿を中心とした宿場町と、東海道沿いの村々の動向を中心に著述した。とくに将軍の上洛・還御、御進発、官軍東征、天皇東幸など、度重なる大通行に対する地域の対応や、明治新政府の地方行政についても詳述した。


担当:江戸時代の高麗寺と高麗寺村・大磯宿寄場組合・将軍家茂の上洛と大磯通行・長州征伐御進発と宿場の嘆き・御一新と大磯 P86~89・P106~111

発行:神奈川県中郡大磯町|発行日:2009/3/19


担当:第四編 第五章 村の変容と藩政改革 第三節 小田原藩政の展開と組合村 P391~408

発行:神奈川県足柄上郡大井町|発行日:2001/12/25


担当:応義塾大学図書館所蔵「浦賀史料」全10巻の内、第1巻と第2巻 P33~221

発行:神奈川県横須賀市|発行日:2005/3/31

概要:西浦賀に関する交通や海防、廻船などに関する史料の翻刻を担当し、史料の読み方(P3~11)に関する解説と所収史料についての解説を付けた(P1049~1060)。


担当:第五章 街道の負担と渡船場 P541~589

発行:神奈川県横須賀市|発行日:2007/8/30

概要:脇往還の継立場と助郷組合、浦賀奉行所の水主役組合、渡船場と渡し船など、三浦半島の陸海の交通に関する史料を収録した。脇往還についてはさらに、金沢(横浜市)や雪之下村(鎌倉市)への人馬提供に関する史料についても収録。また、三浦半島の村々と日光社参、朝鮮通信使、海防動員に関する資料も収録し、巻末に全体的な解説をつけた。


全242頁

発行:東海大学「風聞集」研究会|発行日:2010/3/31

概要:東海大学付属図書館が所蔵する幕末期に関する古文書を翻刻して解説をつけた。内容的には、嘉永6年(1853)のペリー来航から慶応4年(1868)の新政府軍の東征にいたるまでのさまざまな歴史的事件と、その間の社会の動向について詳述されている。作者は、伊勢松坂(三重県松阪市)の商人と思われる。東海大学教育研究所個別プロジェクト研究の一環で、詳細は、本サイトの情報史料学研究所Archives「プロジェクト研究」を参照されたい。


担当:第六章 三浦半島の道と交通 P231~276/第一二章 海防の最前線 P517~597

発行:神奈川県横須賀市|発行日:2011/6/30

概要:第六章では、浦賀奉行所のために形成された三浦半島全域にわたる継立場人馬役組合と役水主組合の編成の実態と、将軍の日光社参、朝鮮通信使の来朝、海防動員といった特別な大通行や時代的課題に関する交通負担について明らかにした。
第一二章では、海防への意識が高まってくる寛政期(1789~1801)から嘉永6年(1853)のペリー来航までの海防政策の実態について、三浦半島―浦賀防衛を中心にまとめた。記述にあたっては、異国船の来航→幕府の対応→政策転換→三浦半島(対岸の房総半島を含む)への影響といったパターンでまとめ、ペリー来航以前の海防政策の展開が概観できるようにしている。


編著/全66頁

発行:東海大学教育研究所内情報史料学研究所|発行日:2013年3月31日(2014年1月10日改訂版発行)

概要:栃木県安蘇郡閑馬村(現・佐野市)の資料目録。資料群の内、中心となるのは、明治期の閑馬小学校関係の資料である。本資料群はインターネットのオークションで購入したものであり、東海大学教育研究所における個別プロジェクトの一環として、この資料群を整理し、資料目録を作成した。また、専用サイト「情報史料学研究所」を開設し、資料目録を検索できるとともに写真版も公開した。内容は以下の通りである。

【資料目録編】馬場弘臣「栃木県安蘇郡閑馬村・閑馬小学校資料目録」/神谷大介「通達留」細目録

【解説・考察編】馬場弘臣「栃木県安蘇郡閑馬村文書と明治期の閑馬村小学校関係資料について」/目七哲史「ウェブサイトと史資料目録検索システムの構築」/塚越俊志「明治5年の『学制』にかかわった人たち」


編著/全201頁

発行:東海大学教育研究所内情報史料学研究所|発行日:2014年1月10日

概要:明治期の栃木県安蘇郡閑馬小学校に関する資料を翻刻して刊行した。

【資料翻刻編】第一部 小学校行政関係通達留(全11点)/第二部 閑馬小学校関係資料(全35点)

【解説・考察編】神谷大介「明治初期教育制度の展開と閑馬小学校」/馬場弘臣『明治期の閑馬小学校関係資料について」

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