近世災害史を考える 関東近世史研究会シンポジウム

歴史コラム
近世災害史を考える 関東近世史研究会シンポジウム

金曜日、「日本史情報処理」の秋セメ最初の授業に行きましたら、パソコン32台の教室に人が溢れている…。数えたら41名?いやいや、ただでさえPCを教えるのに30名は多いのに、40名オーバ…とびっくり。もう少し大きなPC教室に代えてもらいましたが、さて、来週からどうしましょう。

それはさておいて、今日は國學院大學渋谷キャンパスで、関東近世史研究会シンポジウム「近世災害史を考える」でコメントを担当しますので、久しぶりの上京です。上京には、小田急ロマンスカー!乗ったロマンスカーがワラビーズ号だというのだか。小田原は、ラグビーのオーストラリア代表を応援しているそうで、ヘッドカバーもこんな感じでした。

そう、ラグビーをしているワラビー君です(^^)

さて、本日のプログラムは以下の通りでした。

趣意説明:佐藤孝之(東京大学名誉教授)「災害史研究への取り組み」
研究動向:岡崎佑也(東海大学 臨職)「近世災害史研究の成果と今日的課題」
報告1:榎本博(春日部市郷土資料館)「中川低地における水害と水防-江戸川・下総葛飾郡庄内領を中心に-」
報告2:岡崎佑也(東海大学 臨職)「小田原藩領東海道の震災被害と復旧」
報告3:天野賢一(かながわ考古学財団)「富士山宝永大噴火の被害と復興-神奈川西部の様相-」

近世災害史ということで、水害と地震と噴火が取り上げられましたが、本日の研究会の特徴は、考古学分野での報告があったことでした。天野さんとは、本学で富士山噴火跡の発掘調査について講演して頂いて以降のおつきあいで、実際、秦野市横野の発掘現場を見学させてもいただきました。2016年のことでした。あの頃より発掘の範囲が広がって、比較検討ができていて、興味深かったですね。

コメントの詳細は、研究雑誌『関東近世史研究』に載りますから、その際にまた報告します。ただ、2011年の東日本大震災を境に確かに災害史に関する論文や著書は増えています。卒論でも災害史をやりたいという学生は毎年いて、今年は3人が災害史です。だからこそ、これからの災害史がどうあるべきか?ただ単に、こういう災害があったというだけでは報告書です。北原糸子さんが社会史の思想を取り入れて、鯰絵の研究など、非日常、非常時だからこそ日常の裂け目で現れる「災害」のなかに、通常の史料ではうかがい知ることの難しい民衆の願望や意識などを浮かび上がらせました。今は、それらを乗り越える時期に来ていると思いますが、さて、どうするか。実は試行錯誤の段階に入ったといえるかも知れません。

投稿者プロフィール

馬場 弘臣

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!

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