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クラファイト①「緒形拳さんのアーカイブを構築し、大衆文化の変遷に迫る!」

昨日からいよいよクラウドファンディング「緒形拳さんのアーカイブを構築し、大衆文化の変遷に迫る!」が始まりました。おかげさまで1日目に12名の方からご支援をいただきました。ありがとうございました。

これからはクラウドファンディング関連の投稿が多くなると思います。せっかくですので、このブログにもアカデミストのサイトに書かれていることに書かれていることに加えて、緒形さんのこと、私どもの意図などについて「クラファイト」というコラムとして連載していきたいと思っています。こちらもよろしくお願いいたします。

さて、第1回目です。緒形さんが1965(昭和40)年の第3回NHK大河ドラマ「太閤記」で大きく飛躍されたことは有名ですよね。では、緒形さんは大河ドラマに何回出演されたでしょうか?

正解は9回です。一覧表をあげておきますね。

緒形拳NHK大河ドラマ出演一覧

1965(昭和41)年と1982(昭和57)年の2回主役をつとめていらっしゃいます。ただ、秀吉は非常に闊達な役でしたが、忠臣蔵の大石内蔵助は、目で演技される重厚な作りです。NHK大河ドラマ関連では、2回主役を演じたこと以外にも、第3回の「太閤記」と第4回「源義経」と2年連続の出演されたこと、しかも「源義経」では弁慶役ですから準主役のようなものです。そして「太閤記」の他、1978(昭和53)年の「黄金の日々」秀吉役をつとめるなど、初めて同じ役で大河ドラマに出演されたこと。次男の直人さんが1992(平成4)年の「信長 KING OF ZIPANGU」で主役の信長役を演じていらっしゃいますから、初めて親子で主役を演じられたことなど、初めてづくしなんですね。

でも、こうしてみると、緒形さんはやっぱり戦国時代物が多いですが、平安時代から室町時代まで演じていて、幕末物が一つもないんですね。今年の大河ドラマ「麒麟がくる」の脚本家池端俊策さんとは1991(平成3)年の「太平記」でご一緒されています。この「太平記」もまだ当時はタブーに近かった南北朝時代を扱った大河ドラマとして画期的なものでした。真田広之さん演じる足利尊氏の父貞氏役でしたね。鎌倉幕府から赦免されて帰ったときに、庭にトンと飛び降りて、ニコッと笑うシーンはかっこよくて忘れられません。ちなみに観応の擾乱もちゃんと描かれていました。

改めまして、皆様のご支援をお願い申し上げます。

https://academist-cf.com/projects/168?lang=ja

投稿者プロフィール

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!
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