Professor's Tweet.NET

800年前の輝き、水晶に阿弥陀如来 京都・醍醐寺で初公開 京都新聞

京都市伏見区の醍醐寺は12日、水晶製の容器「龕(がん)」に入った高さ約5・5センチで鎌倉時代の作の阿弥陀如来像を、報道陣に初公開した。容器内に密閉されていたため約800年前の輝きをそのまま維持している。水晶の龕に納められた仏像は他に類例がないといい、専門家は鎌倉時代を代表する仏師快慶作の可能性があるという。

↓ 詳しくはこちらで

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181012-00000024-kyt-l26

>水晶製の容器「龕(がん)」に入っていたために当時の黄金の輝きがそのままだそうです。しかも快慶作の可能性があるとのこと。その昔、恩師である古代仏教史の速水侑先生が、大学院の授業で「それまで山や岩や大木を『神』として信じていた人たちが、人の形をした”神-仏”を、しかも黄金に輝く目に見える”物”として見せられたとき、どれほどの驚きだったか。」というような話をされていたことを思い出しました。そうした仏様を見て、皆、極楽浄土に憧れるわけで、そこが鄙びた場所であるはずはありません。いわゆる「わび」「さび」だけが日本の文化ではなく、それも時代によって大きく異なることを教えに来てくれたような気がします。

Amazon.co.jp ウィジェット

投稿者プロフィール

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!
モバイルバージョンを終了