江戸時代の食生活の変化、書物の紙に混ざった毛髪で判明 朝日新聞DIGITAL
江戸時代の書物の紙に含まれていた毛髪を分析したところ、当時の庶民の食生活が見えてきた――。そんな研究結果を14日、龍谷大などの研究チームが発表した。時代が進むにつれて、海産魚をよく食べるようになったことなどが、元素の分析から推定されるという。
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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180814-00000081-asahi-soci
>これは面白い研究ですね。確かに江戸時代の古文書や書籍には、よく髪の毛が混じっていることがあります。そこでDNA鑑定などができるんだろうなとは思っていましたが、食生活まで分かるようになっているとか!130のサンプルを集めて調べたそうです。興味深いのは、1700年以降の200年間に、海産物を食べる割合が徐々に増加したということ。ここでは漁業技術の進歩を挙げています。ただ、江戸時代は俗に四つ足の動物は食べないと言われながらも、初期には肉食もあったことが明らかになっています(塚本学『生類をめぐる政治-元禄のフォークロア-』平凡社、1983年→平凡社ライブラリー1993年)。1700年といえば元禄の末年、時期的にもいいですね。飢饉の際の食生活についても調査したいとありますし、今後の研究の進展に期待したいです。
下記の写真は、嘉永6年(1853)3月に前髪を落として元服した少年の髪の毛です。武士ではなく、村役人の家の子です。史料調査をしているとこんなものに出会うこともあります。この3か月後にペリーが浦賀に来航します。そうやってみますと、また感慨深いですね(^^)
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