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【お知らせ】幕末遊撃隊-150年祭-

以前、お知らせしました「幕府脱走遊撃隊終結150年碑前祭」ですが、装いも新たに「幕末遊撃隊-150年祭-」と銘打って、詳細が決まったようです。三十六臣会の池内さんから講演の依頼状が来まして、あわせてTwitterでも「三十六臣会」というアカウント名で広報が始まりました。せっかくですから、このサイトでもお知らせをしておきます。まずは日程です。

1.日時:2019年6月2日(日)

2.会場:箱根町立郷土資料館 学習室

3.講座名:幕末遊撃隊-150年祭-

4.講師:馬場弘臣氏(東海大学教授。一応、氏を付けておきます ^^;) 高橋秀和氏(箱根町立郷土資料館学芸員)

5.内容:
12:55~13:00 開会の挨拶
13:00~13:30 講演 高橋氏
13:30~14:30 講演 馬場氏
14:30~15:10 休憩・移動
15:20~16:35 奉納演武 早雲寺
15:40~15:55 碑前法要 早雲寺
15:55~18:00 閉会の挨拶

ということだそうです。まぁ、私の講演につきましては、戊辰箱根戦争について話をするということが決まっていますが、タイトルは未定です。高橋さんも同じです。何よりも今回の企画は、臨済宗金湯山早雲寺、そう大永元年(1521)に小田原北条氏の初代早雲の遺言によって、2代目の氏綱が建てたという早雲寺の境内で法要が営まれることです。北条氏5代の墓や、連歌師宗祇、二宮尊徳の高弟福住正兄らの墓があることでも有名ですね。

早雲寺には、遊撃隊隊長であった人見勝太郎が、明治13年(1880)6月に建立した「遊撃隊戦死士墓」と供養塔が建っています。なお、碑文では「人見寧」となっていますが、これは勝太郎が明治になって改名したものです。この墓の前で供養祭が挙行されるのですが、ここでもっとも注目したいのは、「心形刀流」(しんぎょうとうりゅう)の演武が奉納されることです。奉納演武を行なっていただくのは、伊庭八郎の実父である伊庭秀業から免許皆伝を受け、三重県亀山で現在も伝承されている心形刀流赤心会の皆さんです。伊庭八郎は、江戸幕府の講武所から奥詰衆、いわゆる将軍の親衛隊に抜擢され、幕末動乱の中で遊撃隊に身を投じていきます。箱根戦争では、湯本三枚橋の戦いで、小田原藩士の山崎藤五郎から左手を切られますが、伊庭はそれでもなお、箱館まで転戦していきます。今回はわざわざ三重県からお越しとのことです。何より、私が1番楽しみにしております(^^)演武を堪能していただくために、当日はぜひとも晴れて欲しいものですね。

えぇ、私の講演はまだまだこれからなのですが、実のこの前日も小田原の史談会で講演をすることになっております。こちらは元禄大地震と宝永富士山噴火後の藩政についてお話をします。また、詳しくは後日に!でも、連続はさすがにきついかも…。月曜日には講義科目が2コマありますし…(^^;)ま、頑張って行きましょう!!

 

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投稿者プロフィール

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!
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