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江の島を訪れたエトランジェ 描かれた異邦人

8月24日の記事で、今月の21日(土)に藤澤浮世絵館で「江戸時代の東海道を通った外国人 朝鮮通信使を中心に」というタイトルで講演をすることをお知らせしました。そしたら先日、細井さんから携帯に電話が来まして、「すでに50人を超えてしまったんだけど、今からチラシを配るし、もっと増えるかも知れないから同日に2回やってくれないか」と…。90分を2回続けてですか…。授業か!と思わず突っ込みたくなりましたが、しょうがないですかね。確かに藤澤浮世絵館の多目的室は狭いですからね、50人でも多いかという感じです(^^;)

「江の島を訪れたエトランジェ 描かれた異邦人」は、9月7日(土)から10月27日(日)まで、同館でやっている特別展です。朝鮮通信使はもちろんのこと、空海や日連、近代ではイギリスの貿易商で江の島に植物園を造ったサムエル・コッキング、アメリカの動物学者で「大森貝塚」で有名なエドワード・S・モースなどに関する浮世絵などが展示されています。

まぁ、朝鮮通信使については、一昨年もしゃべったし、細井さんはあの時の話でいいということでしたけれど、せっかくだから、ケンペルやハリスの話も入れようかなと思っていたら、ケンペルについても展示してありました。さすが!

前にも書きましたように、藤澤浮世絵館は施設としてはこじんまりしていますが、どうしてどうしてなかなかいい展示をされているのですね。今回注目したのは、葛飾北斎の筆による朝鮮通信使の浮世絵でした。文化7年(1810)頃のものとか。通信使が最後にやってきた時ですね。でも、この時は対馬までしか来ていなかったのになぜ、浮世絵が描かれたのか?

その秘密は当日!浮世絵はパワーポイントや印刷物にしてもよいとのことですので、きちんと紹介します。

近年で、日韓関係がこれほど冷え込んでいる時期はそうそうないので、くり返しになっても、善隣外交であった朝鮮通信使のお話しを聞いていただくのもいいかも知れません。もちろん、問題はそれほど単純ではないのですが、やはり歴史を知ることは重要です。

投稿者プロフィール

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!
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