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「軌跡-名優緒形拳とその時代-」展始まる!

もう日をまたいでしまいましたが、10月14日の月曜日、無事に「軌跡-名優緒形拳とその時代」展が始まりました。ようやくだか、やっとだか、実のところ、まだキャプションや解説が終わっていませんので、事実上、仮オープンみたいなものです(^^;)

昨日は、下の娘にプレゼントしてもらったラグビー日本代表のユニフォームを着て、スコットランドとの世紀の一戦を見ながらキャプション作りをしていましたが、さすがにあの白熱した試合に、手は止まりがちになり、ついには止まってしまいました。いや、久しぶりに興奮しまくりの試合でした。ラグビーはやっぱりおもしろいですね(^^)

さて、緒形さんは、1958(昭和33)年に劇作家北條秀司先生の紹介で新国劇に入団します。新国劇では、当時のスター辰巳柳太郎に師事しますが、辰巳と並ぶ二大スターの島田正吾に見いだされて、「遠い一つの道」で新国劇および映画の主役としてデビューします。1965(昭和40)年には、主演の豊臣秀吉を演じたNHK大河ドラマ「太閤記」で人気を博し、一気に全国区のスターに上り詰めます。1968(昭和43)年には新国劇を退団しますが、その後は多くの映画にも出演し、1978(昭和53)年には、「鬼畜」で初の日本アカデミー賞最優秀主演男優賞受賞を受賞しました。緒形さんは計3回最優秀主演男優賞を受賞しています。そして亡くなる直前まで、映画・テレビ・舞台で主役を務めるなど、時代劇・現代劇を問わず幅広く活躍されたのでした。

くり返しになりますが、今回の展示会では、
Ⅰ.新国劇の舞台-役者人生のスタート-
Ⅱ.テレビの時代へ-時代の寵児-
Ⅲ.多様化する映画文化のなかで
Ⅳ.舞台への回帰
という4つのコーナーを設け、舞台・テレビ・映画それぞれにおける活躍を概観しながら、その生涯に迫ります。

ただし、その背景にある時代相をえぐり出していこうという作業は、さらに来年の横浜市歴史博物館の展示で本格的に展開したいと思っています。その意味ではまだ研究の途上、プレ展示みたいなものですが、もし、本学にお越しになる機会があればぜひご覧ください。

投稿者プロフィール

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!
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