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緒形拳展覧会 特設コーナーは12!

ようやく落ち着きました。本当にこの2か月は必死の毎日で、特にこの10日間は本当にきつかったですね。でも、人間とは現金なもので、無事に展覧会がスタートして、お客さんに来ていただくと、そして「よかったよ」というひと言をかけていただくだけでもう破顔一笑です。

本日は、企画冊子『戦後大衆文化史の軌跡-緒形拳とその時代-』にNHK大河ドラマ「毛利元就」の尼子経久と「風林火山」の宇佐美定満の虚像と実像について、貴重な一文を寄せていただいた平山優先生に起こしいただきました。見物された後、お褒めの言葉をいただいて、本当に嬉しくて…。平山先生にはTwitterでも感想と推薦の言葉を呟いていただいております。

また、池波正太郎記念文庫とオフィス池波という、池波正太郎関係の皆さんにもお越しいただき、これまたありがたいお言葉を頂戴いたしました。

さて、これまで直前情報として書こうと思って、準備作業に追われて書けなかったことについて書いておきましょう。見どころです。

これまではわずかに緒形さんの俳優人生を通覧した第1コーナーから第5コーナーについてだけ紹介しました。L字コーナーの部分です。今回はその続きで、特設コーナーです。特設コーナーは、なんと!12もあります!!

①恩師・北條秀司…緒形さんの劇団新国劇入団に仲介してもらった大恩人であり、仲人でもあった劇作家北條秀司先生のコーナーです。

②王将への想い…緒形さんがそもそも役者をめざしたのは、新国劇の看板役者辰巳柳太郎の「王将」に憧れたからでした。この「王将」を書いたのが北條秀司でした。このコーナーでは、緒形さんが「王将」の主人公坂田三吉役を務めた公演を紹介しています。

③作家池波正太郎と仕掛人藤枝梅安…緒形さんの民放ドラマ出世作といえば、何といっても「必殺仕掛人」です。L字展示場の第2コーナーにもポスターや写真、テレビ放映の際に使用された「はり療治 梅安」の看板も紹介していますが、ここでの目玉は何といっても池波さんの手書き原稿です。複製ですが、まずはその筆跡に触れられるだけでも素晴らしいと思います。

④脚本家池端俊策と緒形拳…現在放送されているNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の脚本を担当されている池端さんは、緒形さんにたくさんの作品を提供されていることでも有名です。最後の主演作品「帽子」(NHK広島、2008年)の脚本も池端さんでした。ここではそうした作品をいくつか紹介しています。

⑤ひとり芝居「白野」…これは緒形さんが最後に舞台に立った作品で、演目も新国劇伝統の芝居でした。ここは目玉の一つで、「白野」の舞台を10分の1のスケールで再現しております。再現はKAAT神奈川芸術劇場の眞野純館長をはじめとして、「白野」の舞台に関わった皆さんに製作していただきました。

⑥ドキュメンタリー…テレビドラマの他に、緒形さんは多くのドキュメンタリーに出演されていることも特徴です。スペインのバスク地方から、インド、中国、北朝鮮、アマゾン等々…いろんな場所に行っては、その時の記録を文章だけでなく、書や画として残されています。その一端を紹介します。

ここまでで特別コーナーが半分ですね(^^;)あまり長くなると疲れるでしょうから(私自身が実は疲れた?… ^^;)、続きとします。

下の写真は会場内のメインビビジュルで、これも入口の写真と一緒で、撮影OKなのですが、気がつかない方もいらっしゃるようです。撮った写真をSNSに流すのも自由です。どうです皆さん!若かりし頃の緒形さんと一緒に写ってみませんか!!

今日は200人を超える皆さんに来場していただいたとのこと。博物館としては上出来だそうです。昨夜は20時45分の首都ニュースでも放映されましたからね。できれば、こうやってSNSなども使ってじわじわと来館者を増やしたいと思っています。絶対損はさせませんから!!!

取り急ぎ、下のURLをクリックすると、首都圏ニュースの記事を見ることができますよ(^_^)v

https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20201002/1000054584.html

投稿者プロフィール

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!
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