合同会社 オフィス野の花

お知らせ
合同会社 オフィス野の花

昨日の続きになります。そもそもなんで合同会社を興そうかと思ったかということです。実は1番やりたかったのことは出版事業です。ここで何度か紹介した、小田原藩士の記録「吉岡由緒書」を翻刻するために、出版関係の会社に勤めている教え子に相談したところ、インターネットを使ったオンデマンド印刷による出版という話を聞きました。「吉岡由緒書」の翻刻は、クラウドファンディングを通じて資金を集めましたから、当然、リターンにもなりますが、できれば広く活用して欲しい。そうなると自費出版という形になるのですが、どうせならオンデマンド出版の出版社を立ち上げようかと思って、税理士さんに相談したところ、だったら法人にしてはどうかと勧められまして、還暦過ぎての手習いで一つ起業してみようかという話になりました。

詳しい話は省略しますが、合同会社を設立するには当然のことながら、定款を作成する必要があります。そこでどんなことをやるかを話し合いました。大まかにいえば次の通りとなります。

①出版の企画と販売(含.映像ソフト・音楽ソフト)
②ライセンスビジネス-著作権、意匠権、商標権、出版権等
③各種イベント、セミナー、講座、講演、展覧会等の企画、立案、制作及び運営
④各種文献や資料の調査、整理、保管及びコンサルタント
⑤古文書の解読
⑥EC(電子商取引)際との企画、制作、運営および管理
⑦インターネットビジネス-通信販売、情報提供サービス等
⑧インターネットでのデジタルコンテンツの制作

本当はもっと詳しいですが、だいたいこんなところです。くり返しになりますが、そもそものきっかけは出版業をやろうということでした。まずは『増補改訂版 幕末風聞集』を出そうと思っています。11年前に教育研究所(当時)の個別プロジェクト研究で100部だけ印刷したのですが、その後も欲しいという方がちょいちょいいらっしゃいますので、索引をつけて再版しようかと思っています。

その次はもちろん『吉岡由緒書』です。これは本当に気合を入れて最後の編集をしなければなりません。もちろんその後も『古文書ハンドブック』のようなお役立ち本も出していきたいですし、自分の研究も一般書も出していきたいと思っています。

それから、これは今後の話になりますが、例えば博士論文を書いて出版に困っている方に力を貸せればという思いもあります。出版も厳しい時代です。ただ、自分で編集ができれば比較的安価に出版できます。要はPDFファイルが作れればよいのですから。もっと本格的な書籍にしたければ専門の業者に組んでもらうこともできます。表紙だけをデザイナーに頼むことも可能です。校閲をやって欲しければそれもまた追加したり…。自分の予算に応じて形式を選択できればいいかなと思います。

日本史の専門書などは、初刷は300部ほどです。それでも余ってしまうのが現状です。本屋さんに並ばないというデメリットはありますが、だったらオンデマンドでネットで販売するというのも選択肢としてありではないでしょうか。

博士論文だけはありません。自分の研究を出版したいと思っている方はもちろんのこと、教科書などを印刷・出版したい方、一般書を書きたいと思っている方etc.ただし、内容はだれがどのように担保するのか?巷にはしょうもない本も溢れているという言い訳をしつつ(^^;)最終的に、責任は自分で負っていくことになりますが、そこら辺はさらに考えていきたいと思っています。「ココナラ」というさまざま仕事を紹介してくれるマッチングサイトもありますからね。

今のところ、デザイナーさんと校正者さんは確保しています。まずは自分で実績を作っていくしかないですね。

何だか出版Onlyの話になってしまいました。まだまだ追々詰めていきたいとは思います。あ、ちゃんとISBNは取得しますよ。

こちらの絵図は、嘉永6年(1853)にペリーが来航した際の久里浜(横須賀市)応接場の図です。『幕末風聞集』に収録されているものです。残念ながらカラーで掲載することはできませんが。こうした図は極力載せていきたいと思っています。

本日はエイプリルフールですが、嘘ではないシルシに明日もまたお知らせを続けようかと思います!

投稿者プロフィール

馬場 弘臣

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!

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