既にお知らせしましたとおり、4日の日曜日は、東京町田市の自由民権資料館で講演会でした。仮題として「幕末の改革組合村と関東取締出役」というお話を聞いておりましたが、先にも触れましたとおり、実際に自由民権資料館の展示をみて、この展示のお手伝いができるような話をした方がよいのではないかと考えるようになりました。そのため、当日のタイトルは「地域史からみた幕末維新-小野路村寄場組合と木曽村寄場組合-」に変更させていただきました。結局、レジュメを完成させていく上で決めましたので、自由民権資料館の小林さんには失礼なことをしたなと反省しております。
で、このレジュメをアップするのは、機密事項がありますので控えたいと思います。何て言うと大げさですが、まだ論文に至っていないお話しもしておりますので。
そこで、代わりといっては何ですが、当日に配布したもう一つの資料をアップします。こちらは、刊行されている『小島日記』のうち、25号から33号まで、年代にすれば安政7年(1860)から明治元年(1868)までの9年間の記事の中から、とくに注目した部分を抜き出したものです。と言っても、史料そのもののを抜き出したものではなく、内容の要約、通常「標題」といわれるものを抜き出したものです。まぁ、目次がわりですね。「標題」は、『小島日記』の目次≒標題を参考にして、適宜、修正や加筆をしました。また、巻数やページはもちろんのこと、キーワードを入れております。これを見れば、私が何に注目したかわかるかと思います。そうしてみていくと、やはり年によって書き込まれている記事が違うのはもちろん、重要なことはくり返し出てきます。もちろん、この時期の重要な事件についてはだいたい書かれていますね。ただし、そのものズバリのことを書いているのではないので、例えば桜田門外の変であれば、そういう文言を補ったりもしております。これは、そもそも『小島日記』の目次≒標題が、そうした方法で書かれているからです。
とりあえず、PDFファイルにしておりますので、興味のある方はぜひご覧いただければとおもいます。地域にどんなニュースが流れてきて、この時代、地域がどんな動きをしているのか、ある意味、雄弁に物語っていると思いますよ。何より、この時期は、京や江戸にかかわらず、この時期のさまざまn動きがストレートに地域に降りてくるところが面白いですからね。
『小島日記』記事抄録=kojimaniki
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