寒川町民センター講演会:東海道の幕末維新 レジュメをUpします!

寒川町民センター講演会:東海道の幕末維新 レジュメをUpします!

本日は、既報の通り寒川町民センターで講演会でした。題して「東海道の幕末維新-明治維新150年-」。現在の神奈川県内になりますが、「東海道」の視点から幕末維新をみていこうというものです。本来、こうした講演会では、地元に直接関係したお話をするのですが、今回は、寒川町の史料を使いながら、正確に言えば、寒川町史編纂の時代に調べた町内の史料を使いながら、幕末維新の歴史についてお話しさせていただきました。いわば「地域からみた幕末維新」ですね。

さて、ここで問題です。東海道の宿場や周辺の村々にとって、東海道の人馬役=交通に関する人足と馬の徴発で忙しくなるのはいつ頃からでしょうか?

あくまでも、史料でみた限りですが、宿場町の嘆願書では、薩摩藩の島津久光が率兵して上洛そして江戸に下向した文久2年(1862)のことと言っていますし、助郷村々の史料では、文久元年(1861)の皇女和宮の降嫁と述べています。そこで、1番目のお話は、この2つの動向からお話を始めています。2番目は将軍家茂の上洛と再上洛の問題、そして3番目は長州征討のための御進発から官軍の東征そして明治天皇の東幸についてです。それぞれ単独でお話しするくらい十分時間をとりたいところですが、今回は特に幕末維新の全体像を知っていただきたいと思いましたので、一気にお話ししました。だいたい3回分のお話をいっぺんにやってしまいましたから、聴講していただいた皆さんにはちょっとわかりづらかったかもしれませんが、とりあえず、熱心に聞いていただきましたので、うれしい限りです。

何よりうれしかったのは、昔の教え子がわざわざ話を聞きに来てくれたことです。今ではすっかり二児のお母さんになっていて、時間の流れを感じました。古文書合宿にも来てくれていましたし、何より一時は学園史資料センターでアルバイトもやってくれていましたので、懐かしさも一際です。また、ユニコムプラザさがみはらでやっている古文書講座の生徒さんも駆けつけてくれました。感謝です。

歴史の講演は、とくに、こうした地域史に関わる講演は、同じ題材のお話でもその場所場所に合わせてアレンジしていきますので、レジュメもパワーポイントもその都度、修正ないしは改定を加えていくことになります。だから正直なところ、講演料にしたら割に合わないことが多いのです(^_^;)でも、こうした再会もあれば、新しい出会いもありますし、何より、自分が勉強になります。また、聞いていただいた方の感想や素朴な疑問が案外難しかったりして…。

ということで、当日のレジュメを公開します!なお、図像は基本的に省いています。PDFファイルです。

「東海道の幕末維新」レジュメ=toukaidou no bakumatuishin

このところの天候不順でどうも風邪を引いたみたいで、ちょっと喉が痛いので、今日はもう寝ます。今年は後、もう1回寒川町と大磯町、そして秦野市での講演が入っています。また、近くなりましたらお知らせしますね(^^)/

 

投稿者プロフィール

馬場 弘臣

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!

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