【緒形拳研究会】資料整理の現状報告

今日のつぶやき
【緒形拳研究会】資料整理の現状報告

緒形拳研究会を立ち上げてから3か月余りですか。その前からもちろん活動は始まっていました。現在は主に緒形さんの出演作品の確認と、蔵書の目録化作業を進めています。一応、一段落ついたのは、パンフレットと台本、雑誌の整理と目録化ですね。今、整理のための部屋となっている共同会議室はこんな状況です。

本日、10月8日現在の整理状況をまとめておきましょう。ますは、出演作品からです。

映画-90本 テレビ-212本 舞台-260本

これだけでも凄い数ですね。その外にドキュメンタリーやナレーションなどが98本、CMが22本リストアップしていますが、これはまだまだ途中です。映画やテレビなどはそれによって受賞した賞についても入力してもらっています。

次に資料の整理状況です。

パンフレット-512冊。内、新国劇のパンフレットが490冊で、これには1947(昭和22)年から1947(同62)年までのものがあります。緒形さん、精力的にパンフレットを集めていらっしゃったようで、これも一つのコレクションですね。

台本-177冊。先の出演作品からすれば、少ないといえるかも知れません。でも、中にはかなり書き込みがある台本もあって、役作りの過程がわかります。また、「復讐するは我にあり」や「鬼畜」などの代表作の台本は保存してあるようです。台本の種類、準備稿か完成本かなどについては今後まだまだ精査が必要なようです。

蔵書は、現在のところ765冊を目録化しています。これは本当にまだまだです。緒形さんの記事が掲載された雑誌だけは別になっていて、これは61冊を目録化しました。

それから、緒形さんや息子の幹太さん、直人さんの記事を集めたスクラップが72冊ありまして、これは1970(昭和45)年から1993(平成5)年までの分があります。これはまだ目録にはしていません。もう少し出てくる可能性があるからです。

とりあえず、蔵書は運び出しましたので、調査は次の段階に進みます。順次報告して、展示会に備えたいと思います(^^)

投稿者プロフィール

馬場 弘臣

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!

『【緒形拳研究会】資料整理の現状報告』に3件のコメント

  1. 庄野かれん より:

    はじめまして。
    緒形拳研究会があることを知り、大変うれしく思います。

    私は、9月に偶然見た映画「復讐するは我にあり」の緒形さんの演技に衝撃を受け、緒形さんをもっと観てみたい、知りたいと思うようになりました。

    関連する本や映画、ドラマ、ドキュメンタリー、コメントなどを見るたび、そのお人柄、魅力にはまっています。

    遺作になった「風のガーデン」のクランクアップの様子が、YouTubeにアップされていたのを
    ご覧になりましたでしょうか。
    あの時の緒形さんの、長い俳優人生最後を
    やりきった最高の笑顔。
    本当に感動しました。

    緒形拳研究会の皆様
    大変な作業と思いますが、緒形さんの軌跡に触れられる皆様が羨ましいです。
    きっと素晴らしい研究になると思います。
    頑張ってください。

    2019、2020の展示会、楽しみにしています。

    • 馬場 弘臣 より:

      庄野 かれん様
      こんばんは、馬場です。コメントをありがとうございます。
      「復讐する我にあり」をご覧になって興味を持たれたとのこと。私もこの作品を初めて観たときには戦慄すら覚えました。狂気ができる役者さんはやはり貴重だと思います。もっとも、私は、NHK大河ドラマの「太閤記」が最初でしたので、ある意味筋金入りです(^^)
      コメントを見て、YouTubeを見てみました。本当に素敵な笑顔ですね。緒形さんは本当に笑顔が素敵な方で、まさに人たらしの笑顔なのですが、確かにこれはやりきった感のある笑顔ですね。情報をありがとうございました。
      何より緒形拳研究会に期待していただいて、本当に嬉しく思います。まだまだこれからですが、何とかご期待に添えるように、まずは来年、再来年の展示会を目指して頑張って行きたいと思います。今後とも応援をよろしくお願いいたします!!!
            馬場 弘臣

      • 庄野かれん より:

        馬場先生

        お忙しい中、私のコメントに返信していただきましてありがとうございました。
        とても嬉しかったです。

        緒形拳研究会についての今日のつぶやきを読ませて頂きましたが、すごい数の資料でびっくりしました。

        きっと緒形拳さんご本人、ご家族、関係者の皆様が大切に保管されてこられたのでしょうね。

        緒形拳さんが全人生をかけて、戦後~平成までの日本の芸能文化の歴史に、また人々の心に残してこられたものは、大変大きな素晴らしいものだと思います。

        先生の研究によって、緒形拳さんの偉業をこれからも受け継げられるよう心から祈っています。

        寒くなってきました。
        お忙しいと思いますが、どうぞお体を大事になさってくださいね。

        先生の今日のつぶやき
        楽しみにしています。
        頑張ってください。

        庄野かれん

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