古文書調査は愉し 小島資料館編

今日のつぶやき
古文書調査は愉し 小島資料館編

本日は、町田市の旧小野路村小島家の史料調査に行ってきました!小島資料館ですね、昨年の10月にも訪ねましたが、これは私が町田市立自由民権資料館での講演会のために『小島日記』を購入するためでした。本日は、小島家文書を使って修士論文を書きたいという大学院生のために古文書の写真撮影です。

小島資料館

今回は、慶応2年(1866)から4年(1868)までの「御用留」「万事留」に小野路農兵関係の古文書を撮影しました。竪帳と横帳だけだったので、意外と楽なのですが、そもそも写真撮影をやったことがないというので、そこから指導!?です。今の時代は、スマートフォンやタブレット型端末でも十分写真が撮れるのですが、今回は、一眼レフカメラを使った本格的な撮影方法でやりました。三脚を使ってやるのですが、そのためにはまず、三脚の雲台を下に取付けられるものでないと困ります。カメラはCanonのEOS kissで背面の液晶がバリアングルになっていて、自由に動かせるのが肝です。今回は3人でやりましたから、シャッターを切るだけでいいのですが、一人で撮影するときはこれがとにかく便利なんですね。

古文書の撮影

それにしてもデジタルカメラになって、枚数を気にすることがなくなって楽ですね。フィルムカメラの時代は36枚で替えなければならなかったねと、小島政孝館長と二人で盛り上がっておりました。デジカメが実用的になったのは、200万画素になった頃で、1999年頃でしたね。今ではスマホでも1万画素を超えてますから。

今日は、小島鹿之助の書簡等も見せていただいて、またまた興味深いお話を聞くことができました。書簡は紹介出来ないので、耳寄りな情報を!

小島館長は、来年、土方歳三の書簡を翻刻されるそうです。その後は、近藤勇の書簡の翻刻に取り組まれるとのことでした。もう一つ、『武術・天然理心流』の下巻がいよいよ刊行されます。まだ再来年の予定とのことですが、ようやく史料が集まって書くことができるようになった。来年執筆に入るとおっしゃっていました。上巻は29歳の時に刊行されたそうで、ここまで時間がかかったのはやはり史料を集めるのに時間がかかったからとのことです。自分は、史料によって天然理心流の全貌を解き明かしたいのだとおっしゃっていました。見習うべき姿勢だと思います。

投稿者プロフィール

馬場 弘臣

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!

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