小田原近世史研究会

今日のつぶやき
小田原近世史研究会

小田原近世史研究会は、『小田原市史』の編纂事業に参加していた近世部会のメンバーを中心に発足した研究会で、活動も20年ほどになります。すでに論文集も2冊刊行しており、一地方の、それも時代も限られた小さな研究会が今も続いて活動していることが驚きでもあります。もともとの代表は法政大学の村上直先生であったが、小田原市史で一緒だった下重清氏の会を運営していく地道な努力と手腕の賜物でもあるのです。本日はその研究会の日でした。

まだ桜も咲いていますので、久しぶりに小田原城の桜でも観賞しながら参加しようかと思っていたのですが、明日の授業の準備で結局、ギリギリまでうちに居ることになってしまいました。何せ明日は100分授業が3コマで、しかもすべて現代教養科目、つまり講義科目ですので、話が中心となります。9時始まりですので、いつもより出校も早いですから、とにかく準備がたいへんです。明日が月曜日は最初の授業ですから、とにかくテキストの作成と印刷です。

月曜日3コマ分のテキスト

「人文科学における歴史学」が150部、旧カリキュラムの「江戸学と現代社会」が80部。「人文科学…」は7回分ですから14頁程ですが、「江戸学…」は14回分で32頁ありますから、積み上げれば高さはそうそう変わりません。明日はこれを学校まで持っていかなければなりません。え?学校で印刷すれば…ですか?もちろん、印刷はできるのですが、時間の問題と後はこのように機械で綴じてくれないと手間ばかりがかかります。以前はプリントを配布していたのですが、休んだ学生がもらったもらわないで混乱してしょうがないので、印刷にしました。テキストにしてからは、業者に印刷を頼んでいました。それが10万円くらいかかるんですよねぇ。これは研究費から出していました。こうした印刷物のほとんどは自腹です。教材費も出ないんですよねぇ。やれやれ…(>_<)

話がそれてしまいました。小田原近世史研究会では、3冊目の論文集の刊行を予定しています。今回は地域ネットワーク論を軸に考えているそうです。そのための研究会でした。とはいえ、私はほぼ1年ぶりの出席です。なかなか力になれなくて申し訳ない次第です。

研究会の会場は、小田原駅前にある小田原市民交流センターUMEKOです。UMEKOはかつて小田原城にあった(今も一部お猿さんとかいますが)動物園にいたぞうの「梅子」へのオマージュです。梅はもちろん、小田原の名産です。梅干は、江戸時代には小田原藩から将軍家への献上品でもありました。

おっとまた話がそれてしまいましたね。出版計画と研究についてはまた折に触れて紹介したいと思います。このUMEKOのロビーには、5月3日の北條五代まつりに向けて甲冑のレプリカが飾ってありました。御用曲輪の公開や北條氏のシンポジウムについては、このサイトでも紹介しましたね。4月20日には歴史見分館NINJA館のリニューアルオープンも控えています。私の小田原藩に関する研究もケリをつけるように速度を速めたいものです。

小田原北條氏の甲冑レプリカ

投稿者プロフィール

馬場 弘臣

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!

コメントを残す

コメントを残す

«
»
  • LINEで送る