雨に煙る北條邸 緒形拳さんが愛した場所

今日のつぶやき
雨に煙る北條邸 緒形拳さんが愛した場所

悲報です。稲盛財団、神奈川県マグカル局に続いて三菱財団研究助成金も落選しました。3連敗です。やっぱり、研究としては認識されがたいのか、そもそも私の申請がまずいのか、いずれにしても、研究論文もない分野ですからね。

さて、気を取り直して、本日は久々に北條邸を訪れました。梅雨のまっただ中、その上、大雨注意報が出ていましたね。久しぶりの北條邸の庭は、すっかり素敵な畑に変わっていました。

手入れが行届いていますよね。花があった時の庭も素敵でしたが、こうして野菜たちに囲まれた庭も楽しいです。青いあじさいが薄緑色のレタスに映えています。

何より素敵なのは、この庭の野菜をそのまま摘んで食すことです。

どうです!何とも美味しそうなサラダでしょう(^^)事実、超!超!美味しかったですよ。

今日の北條邸訪問は、もちろん、今年、来年と予定されている緒形拳さんの展示会についていろいろと打ち合わせをすることでした。何せ、劇作家北條秀司は、緒形さんの最大の恩人であって、しかも仲人。そして、大船の北條邸は、緒形さんがこよなく愛した場所です。ここでしのさんのご家族、ハッピーさん、かみさんと過ごす時間は格別です。本当に時の流れを忘れて居着いてしまいました。

話は元に戻りますが、研究助成がおりなかった以上、これからの資金はクラウドファンディングに頼らざるを得ません。リターンの一つとして、緒形さんの誕生会サロンを考えているのですが、この北條邸はどうかなぁ~と思っています。ここで、緒形さんゆかりのものを食べながら、語り合う。もちろん、いくつかの企画も考えています。まだ希望の段階ですが…。

それにしても何をやるにしてもずっと資金難に悩んでします。何かよい知恵はないですかね。現在のゴールは、展示会ですが、でもそれも私らからすれば、緒形さんが残した資料のアーカイブズを構築し、そこから緒形さんの俳優人生とその人となりを再構築し、それを戦後の時代やメディアの変遷の中に位置づけていくという、大きな目標の、そうした研究成果の一環なのです。何を未来に残していけるのか、古いものだけが歴史ではありません。こうした試みを広げていくことが大きな目標なのだ…と声に出して言いたい気分です。公文書でさえ蔑ろにされるこの国であればこそです。

投稿者プロフィール

馬場 弘臣

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!

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