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初めての川越

小江戸と呼ばれた川越に、この日曜日(28日)初めて行ってきました。江戸時代の地図を見れば、神奈川からは「川越道」と呼ばれる道がありますから、まんざら関係がないわけではない。それどころか、江戸時代の大山参詣(伊勢原市)には、川越からもたくさんの人が来ていることがわかっています。そのための道でもあって、ある意味、大山道の一つと言っても過言ではないでしょう。また、川越藩松平家は、文化期(1804~18)から相州警備、もっと有体に言えば、三浦半島の海防を任されていましたから、横須賀市史で海防の項を担当していた私としましては、ぜひとも行ってみたい場所の一つでした。

とはいえ、気持ちの上ではかなり遠いところのような気がしていて、車の混雑も嫌なだなと思っていました。ところが、圏央道が開通したことで、川越もグッと近くなったとのこと。実際、1時間余りで行けるんですよね。ただ、今回の川越紀行は、かみさんの還暦祝いを兼ねたものでした。娘たちとLINEでやり取りしながら、最終的に決定したのが川越だったのでした。長女夫婦と、次女とその彼氏と川越に集合です。私等は長女夫婦の車に便乗させてもらいましたが。

川越氷川神社

車は川越氷川神社の第二駐車場に駐めます。ここは結構広くて、しかも無料!太っ腹です。川越氷川神社は、行ってみると、なんと風鈴の杜でした。台風を心配していましたが、天気がよくなって、結構暑くなっていましたから、風鈴の涼しげな佇まいと、音色が気持ちを和らげます。

時の鐘

川越と言えば時の鐘ですね。青空に映えます。わかりますでしょうか?手前のお店はスターバックスです。町並みに溶け込むように営業していました。ここで次女たちと待ち合わせです。それにしても、時の鐘は自動で撞くようになっているのですね。ほうっと感心するのですが、たまに辺りがずれて音が響かないときがあって笑ってしまいます。

太陽軒にて

お昼は、太陽軒という名店の洋食屋さんで!建物は最初は大正期に建てられて、増設されたそうで、有形文化財に指定されていました。大正ロマン漂う内装が素敵なお店でした。もちろん、ランチも美味しくいただきました。

畳にテーブル席の部屋で、美味しくいただいた後はそのまま畳で寝たかったのですが、そうはいきませんので…。とりあえず、本丸御殿に向かいます。

川越城本丸御殿

川越は、親藩の松平家の治政で、17万石の城下町でした。典型的な平城ですが、実際、城内は、かの有名な県立川越高等学校を中心に宅地化していて、ほとんど遺構は残っていません。石垣も水堀もありませんが、実は関東から東北にかけては、石垣のある城の方が珍しいのですね。明確に石垣-水堀作りは江戸城と小田原城くらいでしょうか?天守閣もあまりありませんね。

喜多院

こちらは、喜多院というお寺です。本堂をはじめ重要文化財の建物が多く、中には、江戸城から徳川家光が産まれた間の天井を移築した部屋や、春日局の化粧の間があるそうですが、午後4時でしまってしまいますので、外から眺めるだけでした。五百羅漢もあるそうですが、これも見学できませんでした。捲土重来ですね。でも、夏くらいもう少し長くやってもいいんじゃないでしょうか(^^;)

祭の賑わい
武者行列

喜多院から駐車場に向かう家並みは、祭の真っ最中でかなりの人出が出ていました。ぼんぼり祭りですから、これからが本番ですね。でも、明日もありますので、ここら辺で退散することにしました。

いちのやのうな重

帰ろうとしたところで、長女の旦那が、昔、お父さんとよく行った「いちのや」といううなぎ屋さんのことを話してくれました。見ればなかなかの老舗。なんと天保3年(1832)の創業というではないですか!昨日は土用丑の日でもあったし、夕ご飯をここで食べて帰ることにしました。こちらは大うな重です!うなぎが縦に3枚!柔らかくて本当に美味しかったですよー。川越を美味しくいただいた1日でした(^^)

投稿者プロフィール

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!
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