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産学連携というけれど…。

休みに入ったら、とりあえず、毎日何か書こうと思っていました。昨日は東京は日本橋へおのぼりさんだったので、新宿行きのロマンスカーの中でこのタイトルで書いていたのですが、なんと、新宿に着くころにPCがフリーズして、とりあえず、再起動させたら、本来なら自動的に保存されているはずのデーターがすっからかんになっていました(T_T)まったく、初めての経験です。なので、結局、昨日は書くこともできず、早速、ポシャってしまいました(^^;)

さて、これはもう先週の水曜日、7日の話になりますけれど、ここ数年の定例行事である本学主催の産学連携フェアが、高輪キャンパスで開催されました。各研究所・センターに、先生方の個別の研究を公開することで、連携してくれる企業を探ろうという企画です。私は教育開発研究センターの所属ですが、文明研究所所員も兼任していて、そこでの個別プロジェクト研究「戦後大衆文化の基礎的研究-緒形拳氏の資料整理をめぐって-」について、ポスターセッションをやらせてもらうことになりました。それがこちらです。

タイトルもちょっと変えさせていただいて、取り組みがわかりように作成し、赤い文字で、協賛や協力をいただける企業を募集したのですが、結局、誰も声をかけてくれませんでした。一応、チラシも用意していったのですが…。

見ていただいているのは、知っている先生方だけで、向こう側の理工系のポスターとはエライ違いです(T_T)まぁ~仕方がないかなと思いつつ…。結局、時間だけを持て余しますので、誘われるままに、高輪キャンパスの見学ツアーに参加してしまいました。

居並ぶAppleはMacのディスプレイが壮観ですね。高輪キャンパスには、情報通信学部があって、放送機材はもちろん、本当にさまざまな最新の施設が揃っています。

こちらは、プロジェクションマッピングを使った実験装置だそうで、ここだけしかないとのこと。他にも3Dの施設に、画像処理施設…と、目を見張るものばかりです。画像では、2K、4K、8Kの違いを実感できましたし、昔から定評のあった、衛星画像を使って、エジプトのピラミッドなどを捜すシステムなど、実際に話を聞きながら、画像を見ていくと、本当に凄いなと思います。アンデス文明研究の先生が、ぜひ中南米でも!とおっしゃっていました。

でも、いちばん驚いたのは、防犯カメラや車載カメラを使って、犯人の行き先をたどっていく、いわゆる「リレー方式」と呼ばれる犯人追跡システムや、ぼやけた車に幾重にも画像を重ねていって、ナンバーがみえるようになるデモでした。「科捜研の女や!」と思わず口から出てしまいました(^^;)

懇親会は、おとといの1回目などから比べるとどうもさみしくなったような気がします。それより、こうした画像のシステムを歴史のデータベースシステムはもちろんのこと、展示などで活かせないかと考えさせられました。例えばたくさんの写真を高詳細で、いろんな形で見ていただくとか…。展示といってもすべてが飾れるわけではないですからね。

そういった意味では、産学連携以上に、学内の、それこそ本学の建学の理念でもある文理融合を進めていけばいいのにと思わずにはいられませんでした。真に文化と技術の融合ができると思うのですが…。やはり、そういった分野には関心が薄いんでしょうかねぇ…。

投稿者プロフィール

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!
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