鳴呼…首里城

今日のつぶやき
鳴呼…首里城

今日から11月ですね。本学では建学祭という名の学園祭が始まります。それにしても10月は15号、19号と立て続けに襲った台風で、日本列島の半分が大きな被害を受けてしまいました。とくに千葉は何度も何度も…。

そうした中、10月最後の日、衝撃的なニュースが入ってきました。沖縄の首里城が燃えているという…。つけたテレビの画面には、信じがたい風景が広がっていました。Twitterでも次々と首里城火災についてのTweetが流れてきます。現実なのだろうか。

首里城をはじめて訪れたのは11年前のこと、ちょうど全国大学史資料協議会という学会の全国大会が琉球大学で開催されましたので。と言っても、沖縄を訪れたのは後にも先にもこれ1回だけです。

首里城正殿

こちらが首里城の本殿ですね。火元とみられている建物です。

実はこの学会に合わせたように、下の娘の高校が修学旅行でして、日程的に私の方が先に沖縄入りしていましたものですから、せっかくですので、空港で待っていました。当時はPTAの役員をやっていましたので、校長先生をはじめ、各クラスの担任の先生とも顔なじみでしたし、当時の生徒さんたちの中には知っている子も多かったですから。ただし、到着口を間違えるという失態を演じてしまいまして、お出迎えとはなりませんでした(^^;)

先生方には、「なんでここに」と驚かれ、娘には、せっかくお出迎えしたのに、後から「ばかぁ」とひと言メールが来ました(^_^)

首里城火災について、昨日の夕方娘にもLINEを送ったところ、「全てのひとの修学旅行の思い出」という返事が来ました。そうなんですよね。沖縄を修学旅行で訪れた高校生は数知れず…。1992年から始まったという再建事業のそれぞれについて、それぞれの時のそれぞれの思い出があるんですよね。何だかそのひと言が心に沁みました。私にとってももちろん、楽しい思い出です。

建物内部にもさまざまなものが復元されていましたし、これもTwitterでみなさんがつぶやいていたように、焼けたのは建物だけではありません。展示もしくは保存してあった貴重な文化財も一緒に灰燼に帰したことが悲しいですね。

SANYO DIGITAL CAMERA
SANYO DIGITAL CAMERA
SANYO DIGITAL CAMERA
ぶれてる…金印

「見たいと思ったときに見ておかないと後悔する」これもTwitterのつぶやきですが、本当にその通りです。こうなってしまえば、あの時に見たということ自体が大きな財産です。

復元建築であったとしても、木材を使い、さまざまな職人さんや研究者など、現代の叡智を積み重ねて復元した首里城です。きっと100年も経てば、国宝に指定されてもおかしくはなかったと思います。道のりは遠いですが、いつの日かまたあの威容を拝むことができる日が来ることを願ってやみません。

投稿者プロフィール

馬場 弘臣

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!

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