戦いすんで、前へ。

今日のつぶやき
戦いすんで、前へ。

まずはご報告です。11月29日(金)をもちまして、無事に企画展「軌跡 名優緒形拳とその時代」が終了いたしました。見に来てくださった皆さま、また、ご声援いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

で、早速30日の土曜日には撤収作業です。男子学生が2人とかみさんと4人で、何とか片付けることができました。とくに学生諸君(と言っても2人ですが…)は、展示の時と変わらぬくらいに、いや、人数が少ない分、もっと頑張ってくれました。ありがたいことです。

で、昨日は、久しぶりにゆっくりとうちで…。という暇もなく、まずは五反田のアンダーアーマーのスークレットセールへ参上。

最終日だからでしょうか、あまり多くなかったですね。それより今回はあんまりもの自体がなかったです。まずはパーカーかトレーナーが欲しかったのですが、品物自体が出ていませんでした。アウターも欲しかったのですが、これはサイズがありませんでした。う~む。

で、ちょうどお昼になりましたので、いつも通り、「おにやんま」のうどんをいただきます。ここのうどん屋は、五反田駅のすぐ近くにあって、店内は10人くらいのカウンターだけで、とっても狭いのです。そのせいもあるでしょうが、いつも並ばなければなりません。

ここの名物は何といっても「とり天うどん」なのですが、今回は「肉うどんにとろろとエビ天をトッピングしました。いや、それにしてもお肉が柔らかくて、しかもたっぷり入っています。もちろん、美味!

で、昨日の最大のお目当ては、笠原章さんが主催する若獅子の会の舞台を両国のシアターXに観に行くことでした。

両国といえば、だいたい江戸東京博物館に行くくらいです。行ってみて驚いたのですが、ちょうど駅そばのビルが建て替え工事かな?!を行なっていて、江戸博が間近に見えるのです。こんな光景は初めてでした。できれば、今やっている特別展「大浮世絵」展を観たかったのですが、シークレットセールを優先してしまいました(^^;)まぁ~また行けるだろうと。でも、こういう時ってなかなか行かないものなんですけれどね。

いずれにしても、江戸博も国技館も西口にありますから、東口に降りたのは初めてでした。横綱横丁という飲み屋街を抜けていくのです。知らなかったですね。駅からはだいたい5分くらいでしょうか?

前にも何度か書きましたが、若獅子の会は、新国劇の流れを汲む劇団で、実はこの春に劇団という形でなくて、会という形にして、笠原さんだけが所属する形になっています。それでもこうやって公演を打っていくのですから、凄いです。

演目は「切腹の賦 侍」という演目でした。近江彦根藩の上屋敷を舞台にして、ここに改易にあった安芸広島藩の福島家の家来が、切腹をさせてくれとやってくるというところから始まる芝居で、この侍の役を笠原さんがやっています。当時は、こうやって金をせしめていた食い詰め浪人たちの所業が流行っていた時代で、彼もその一人かと思われていたところで、実は、妻子が病の床に伏せっている窮地から金が欲しくてついこうした行動に出てしまい、結局、井伊家に殺された娘婿の仇を討ちに来たという話です。この妻子は当然、実の娘と孫になるのですが、これも夫が斬殺されたこともあって初七日も済まないうちに死んでしまいます。で、壮絶な戦いの末に笠原章さんも討たれてしまうのですが、結局、国許にいる藩主と幕府に対しては何事もなかったように報告されてしまうという、何ともはや誰も救われない、ある意味悲惨なお話しです。

こうしたお芝居を今も頑固にやり続けようという若獅子会の心意気はさすがに笠原さんと思わずにはいられませんし、これからも応援していくつもりです。ただ、こうしたある意味悲惨なお話し、その裏にある江戸時代の武家社会というものが、だんだんと理解されなくなっていくのかなと思わずにはいられません。それもまた時代の流れでしょう。何せ、時代劇自体がテレビから消えつつある現在です。

最後に笠原さんにお目にかかって、一緒に写真に写っていただきました。

どなたかが「近衛十四郎みたいだ」と言っていらっしゃいましたが、確かに!です。それにしても笠原さん、あの狭い舞台でもちゃんと殺陣を見せてくれるのですから、それはやはり凄いことですね。新国劇由来の殺陣、これも何とか来年の展示で表現できないかとただいま思案しております。

さて、帰りには厚木で「肉寿司」という、まさに肉のお寿司を堪能いたしました。

馬刺しに牛と豚のお肉をお寿司にしていただきます。上の写真もお寿司ですよ。で、今日も1日終わり!と思ったら、かみさんがスマホがないと騒ぎ出す。うちに帰ってiPadで「iPhoneを探す」をやってみるも、どうもiPhoneの設定をしていかなったようで、見当たらない。たぶん電車の中だろうとあちこちに電話して、結局、帰りのロマンスカーに落としていたことが判明しました。もうぐったり(>_<)なので、今日のご報告となりました!お疲れさまです、自分!!

投稿者プロフィール

馬場 弘臣

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!

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