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クラファイト⑨ 緒形拳さんのスーパースクラップブック

緒形拳さんのスクラップブックについては、こちらでも何度か紹介してきました。とくに2月のウィンターセッション科目「史料管理学演習」では学生たちにも手伝ってもらって、バラバラになったスクラップブックの中身を整理して、ファイリングしていきました。また、スクラップが切れ端であったり、切っていない状態のものは、ダブルフラップフォルダーに入れた上でファイリングしました。もちろん、もともとファイリングされたスクラップブックもあります。業者によってファイリングされたスクラップブックには、「史料管理学演習」の際に、学生がラベルプリンターを使って背ラベルを貼るという作業をやってきました。それでもまだファイリングしたスクラップブックに背ラベルを貼るという作業が残っていたのですが、昨日ようやく終えることができました。

スラップブックに背ラベルを貼る

見ていただければわかるように、背ラベルには「緒形拳スクラップブック」とした後に、スクラップしてある記事の年月を入れています。なまじっか通し番号等を入れて置くと、途中で増えたときに困ります。これが1番現実的なようです。台本も映画についてはこの方法をとりましたが、舞台とテレビドラマは通し番号を付けています。これはやり直そうと思っています。検索の便を考えると、年月日をキーにした方が良いようです。

今日は、こうして背ラベルを付け終わったスクラップブックを棚に配架してみました。なんと!4段も必要でした。

配架したスクラップブック

1番古いスクラップブックは1961(昭和36)年からで、本格的には1965(昭和40)年の太閤記から始まっています。ただし、新国劇時代のスクラップはそんなに多くなく、退団された後に、業者に依頼して本格的なスクラップを始められたようです。何度も書きますが、業者に依頼した分、全国の新聞はもとより、芸能雑誌をはじめとする雑誌の記事等、実に細かく集めてあります。そうした意味で緒形拳研究に欠かせないものです。年代ごとの内訳は次の様になります。

1960年代-13冊
1970年代-43冊
1980年代-72冊
1990年代-45冊
2000年代-2冊
その他(新聞・雑誌・舞台・CM関係)-17冊

スラップブックの総数が178冊で、その他を加えると実に192冊にもなりました。まさにスーパースクラップブックです。何より緒形さんが1番活躍された時期、やはり1980年代のスクラップブックが突出していますね。とくに映画部門では、ほとんど主役を務め、まさに映画界を席巻していた時代ですね。

これらのスクラップブックが貴重なのは、緒形拳という俳優を通して、1970年代から90年代にかけての芸能史が一望できるということでしょう。そこがまさに私どもがめざしている研究の一つです!

さらに新国劇時代については、緒形さん自身のスクラップブックはなくとも、北條秀司先生が作成された(正確には奥さんが!ですが)スクラップブックがあります。また、写真も多数ありますし、何といっても大量のパンフレットが残っています。緒形さんが退団する頃までの新国劇は、かなり経営的に行き詰まってきていたとはいえ、まだまだ毎月大劇場で上演していましたから、パンフレットは重要な資料となります。これもまた、年ごとに整理し直したいと思っています。

なお、昨日は、博物館・史資料館や芸能界各所に送るチラシの発送準備もしていました。

チラシの発送準備

どうも昨日から、クラウドファンディングのご支援も97名でピタッと止まったままです。次の目標である100名まで後3名。本当に些少で構いませんので、ぜひご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

https://academist-cf.com/projects/168?lang=ja

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投稿者プロフィール

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!
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