相模大山に季節外れの雪が積もる哀しみの朝
驚きましたね。志村けんさんの訃報には。病院に勤めている娘もエクモ(人工肺)の処置は抜けたと聞いたから大丈夫だと思うよ、と言っていたのですが。そもそもエクモは肺の代わりに呼吸をして、その間に本物の肺が治るのを待つのだそうで、だいたいエクモを使えば助かる率が高いと聞いていたのです。
ドリフターズはとにかく、小学校の時から見ていましたから。私はどちらかというと、荒井注さんの「なんだばかやろう!」のイメージが強くて、志村さんはいつでもなんだか「新参者」といったイメージがあります。加トちゃんの「ちょっとだけよ」もまだ志村さんが加入する前でしたから。でも、その後の活躍を見ると、ことコントに関してはドリフターズナンバーワンになりましたよね。70歳か…。おなじ「けん」でも緒形拳さんよりも1歳若い。きっとあの世では、いかりや長介さんから「おまえ早過ぎだろう」と怒られていると思います。
さらに昨日は、東京大学史料編纂所教授の山本博文先生が亡くなったとか。直接の面識はありませんでしたが、これもまたびっくりでしたね。63歳ではまだまだお若い。古い話になりますが、豊臣政権の「取次」の論文は、本当に目から鱗が落ちる想いでした。そうしてみていくと、近世初頭までの政治のあり方がわかります。とりわけ興味深かったのは、近世国家論の一つの見方として「社団国家論」を提唱された頃のことですね。近世社会にある諸集団を社会的な集団として社団ととらえ、それらの社団の集合体として近世国家が成立していると、確かそんな理論じゃなかったかと思います。間違えていたら山本さん、申し訳ございません。
残念ながら大きなうねりにはなりませんでしたね。確か歴史学研究会の月例会かなんかで報告されたのを聞きに行って、会の後もお偉い先生からいろいろと意見されていたのを覚えています。私自身は、基本的には輸入の概念だとしてもおもしろい視点だなと思っていたのですが…。
今日も寒いですが、昨日は本当に寒い1日で、平野部でも雪が降りました。東京もよく降っていたようで、山間部は何を況んやですね。通勤の途中で見上げると、相模大山もまた雪で蔽われていました。山頂は雲が被っています。大山山頂が雲に隠れると雨が降るとこの地方では言われています。
いずれにしても、昨日の雨に雪は、まさに涙雨と名残りの雪となりました。
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