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オンライン授業の新兵器!

今日もオンライン授業の報告です。今日は、2時限目に日本近世史基礎演習が、4時限目に卒業論文基礎2(いわゆる卒論のゼミ)がありました。2時限目の近世史基礎演習は、近世史料を読む授業です。これが問題です。どうやって史料を読んでいくか?

この授業では、昨日も書きましたように、史料をA4横のPDFファイルにしまして、これを共有でみんなに視ることができるようにしています。履修生にはすでに史料集を印刷したものが郵送されています。やはりメモや書き込みが必要ですから。もちろん、2画面を使うのならば、それも可能でしょうが、なかなかそうも行きません。この段階では、やはり紙に書き込んだ方が利便性も高いです。

さて、史料は文久三年八月十八日の政変から禁門の変への流れを、小田原藩士の記録「吉岡由緒書」で読んでいきますから、まずはこの2つについて小レポートを書いてもらいました。それぞれについて簡単にコメントした後、この流れをホワイトボードに書いていきます。板書するイメージですね。

ホワイトボードで

こんな感じですね。本当に大まかなまとめです。ここで町田先生のお名前を出しているのは、この「公武合体派」と「尊王攘夷派」の対立という問題に私も疑義を持っているからで、その点は町田先生の研究を参考にして欲しいということで書いています。

このあといよいよ史料を読んでいきます。

史料を読む

ここでは、PDFファイルに直接、書き込む形で進めています。アプリは、ジャストシステムのJUST PDF4です。本当はもっと直接的に書き込みたいのですがね。

そこで御、ワコムの液晶ペンタブレットを買ってみました。13.3インチのWacom Oneというペンダブレットです。従来、持っていたペンタブレットは、液晶がついていないので、位置がわかりづらかったのです。で、液晶で画面を見ながらならきっとやりやすいだろうと思って、思い切って購入してみました。AmazonとWacomのコラボで税込39,800円。う~ん、また出費。そこで液晶にPDFを表示させてみるとこうなります。

液晶ペンタブレット

上がプリントアウトをした史料集。で、液晶タブレットに写してみるとこうなります。右のペンで書き込むわけです。四角や線などはもともとアプリが持っている機能で、それを使います。んが!

3つの画面

向かって1番左のメイン画面を複製するのではなくて、あくまでも第3の液晶ディスプレイとして使えるということでした。ちょっと違ってましたね(^^;)あ、第3というのは、普段から主ディスプレイと副ディスプレイのの2つを使っているからです。副ディスプレイに古文書を表示させながら、主ディスプレイで筆写していくということが可能です。それ以外にも2つディスプレイがあると便利なことが多いのです。それにしても3つもはいらなかったな(^^;)

ただ、もちろん、この第3のディスプレイを共有にしてみんなで検討することは可能です。だったら、もっと大きいペンタブレットがよかったな。でも、それで6万円も出したくはないですからね。ちょっと当ては外れましたが、これはこれでよいかもという事例です。

いやはや、試行錯誤は続きます。でも、遠隔授業のためにどんだけ自腹を傷めたのでしょう。まさに切腹の気分です(>_<)

ではまた、次の報告をお楽しみ!?に…!!

投稿者プロフィール

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!
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