母の日

今日のつぶやき
母の日

今日は全国的に母の日ですね。幸いなことにうちは実家の母もかみさんの母も元気でいます。昼に娘夫婦が母の日の花とマスク6色を持ってやって来ました。マスクは要望だそうで、さすがに橫浜!6色もあるなんて…!

早速、花は玄関に飾っていました。ピンクのカーネーションというのはなんとも可愛らしいですね。ピンクのカーネーションの花言葉は「女性の愛」「美しいしぐさ」とか…。そう言えば、昔、「私、カーネーションってあんまり好きじゃないのよね」と言って娘たちから総スカンを食らっていたかみさんでした(^_^;)

とりあえず、母の日記念ということで、お昼は「焼肉ざんまい」で久しぶりに焼肉!

もはやタッチパネルでの注文は当たり前になりましたが、「焼肉ざんまい」は出てくるのが早いのが何と言ってもいい!ただ…ランチだったら「焼肉の田口」の方が安くなるとちょっぴり後悔した母の日の昼下がりでした(^^)

あ、写真の一番下が世界に誇る?!厚木のB級グルメ「シロコロホルモン」です。

さて、福岡の母は今施設に入っていますから、妹に相談して室内靴を送ることにしました。実は昨日は母の誕生日で、今日が母の日…。年によっては一緒になることもあります。だから、毎年、ダブルで花をセットで贈るのですが、さすがに今年は止めにしました。

なるべく明るい方がいいだろうと思ってピンクの靴にしたらちょっと派手でしたかね(^^;)でも、喜んでくれていたと妹が言っていましたから、いいっか!

母は還暦を迎えた年に農作業の途中で突然倒れました。多発性骨髄腫という病気で、後、10年は持たないと言われていました。ところが、その後、最後の賭けで当時はまだ輸入ができなかったサリドマイドを使ったところ、思いのほか効いて現在にいたっています。サリドマイド事件が大きな社会問題になったのは1960年代のことでしたね。その後は日本でも輸入禁止になったのですが、2008年から多発性骨髄腫に効果があるというで「サレドカプセル」という商品名で再承認されています。母はその治験対象でもあったのでしょう。

日記を読み返してみたら、2007年の5月25日に飛行機で帰って、そのまま病院に直行し、夕方、担当医の先生に話を聞いていました。「今は肺炎を起こして熱が出ているとのこと。免疫低下による雑菌の被害。とりあえず、一安心。でも、やはり病気は進んでいて、次のステップはサリドマイドの投薬。これが最終…という言葉が少し気にかかる。どうぞ、劇的に効いてほしい。奇跡的でもいいから回復してほしい。温泉に行けるように、またこっちに出てこれるくらいに回復してほしい。」と書いていました。幸いこの年から東海大学の専任になれましたので、せめても…と思って薬代は出していたのですが、本当に奇跡が起きました。今年で85歳。10年持たないと言われていたのに、なんと半世紀も生きています!

また日記の一文ですが、「あまりに眠くてちょっとベッドに横になっていた時、トイレといってそっと抜け出して僕を眠らせようとした母の気遣いが切ない。ティールームで、ひとりポツンと座って外を眺めていた母の後ろ姿がものすごく小さくて切なかった…。」と、その当時を、その時の母の背中を思い出したら涙が溢れてきました。

もう福岡の実家には一昨年の夏以来帰っていません。もちろん新型コロナウイルスが心配だからです。福岡も昨日は感染者が500人を超えて緊急事態宣言…。いつのなったら帰ることができるのでしょう。私たちにもそんなに時間は残されていないと思うのです。

最初の花瓶の上には、昨年、熱海の今宮神社でいただいたアマビエの御朱印を飾っています。1枚1枚手書きで書かれています。今は祈りたい気持ちです。1日も早くコロナ禍がおさまりましょうに。そして1日も早く帰りたい。母に会いたいと思う母の日でした。

投稿者プロフィール

馬場 弘臣

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!

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