オンデマンド授業としてのYouTube

今日のつぶやき
オンデマンド授業としてのYouTube

先にも書きましたが、現代教養の授業は、春学期だけで基礎教養科目と文理共通科目を合わせて1000人を超えます(^^;)6コマですから、通常なら対面授業でこなせばよいのですが、コロナ禍の現在、少なくとも春学期はオンデマンド授業で行こうと決めています。ハイブリッド型ないしはハイフレックス型授業はTA(Teaching Assist)がつかない現状では、6コマこなす自信がないですね。

これまではGoogleドライブにパワーポイントに音声を吹き込んで動画にしたものをアップしていました。動画の形式は一般的なmp4ですね。これからYouTuberをめざすならやはりYouTubeにアップした方がいいかなと思いまして(冗談です ^^;)、先週からYouTubeとして公開することにしています。もちろん、履修者だけの限定公開です。

まぁ~こんな感じですね。何気なくはじめたYouTubeアップでしたが、いろいろと機能があって驚きました。見るたびにいろんな統計を出してくれるのですね。視聴回数だとか視聴時間だとか。そう言えば再生回数がYouTuberとしての収益になるというのだから当然といえば当然という話ですね。私が無知だっただけです(^^;)

そこで、現在のデータを見てみますと、1学年生用の現代教養科目「人文科学における歴史学」4コマ分が視聴回数269回、総再生時間71.4時間で平均視聴時間が15.5分だそうです。動画自体は1時間2分21秒ですから、通しで見ている学生はまずいなくて、細切れに見ていると言うことなんでしょうね。

興味深いのは、その前後と比べて視聴者が増えるという「5回の山」というのがあって、学生がどこを集中的に見ているかということが分かります。唯物史観の概念と発展段階論の基本的な考え方という、今回はちょっと難しい授業だったこともあるのでしょう、やはり生産・生産力・生産関係などの基本的概念とか、社会構成体などに山がありました。逆に1回の谷というもあって、ここは前に比べると視聴者が減っているのだそうです。たぶん、ここら辺でひと息つくことが多いのでしょう。だいたい35分あたりの発展段階論の部分でした。時間的にも内容的にもなるほどですね(^^;)

文理共通科目-知識とコミュニケーション-江戸学と現代社会の動画は、「戦国大名と戦国時代」というタイトルで話しています。2コマ分で視聴回数が394回、総再生時間が66.3時間、平均視聴時間が10.05分でした。こちらはようやく履修者が確定して最初の授業ということもあって、43.24分と短めでしたので、こんなもんかなと思っています。でも平均視聴時間が10分か…。

こちらは4回の山があって、最初は10分頃の戦国時代の群雄割拠について図を用いて説明している部分です。後は3つはポルトガル生まれのイエズス会宣教師ルイス・フロイスの日欧の文化比較について説明したか所でした。30分頃からで、ここは確認テストでも出題していますからね。逆に谷は2回あるのですが、群雄割拠の後でした。なるほど、ここでひと息つくのかいう感じですね。

一応、コメントもいいねもありでやっていたのですが、人文科学における歴史学の授業では、分かりやすかったですとかコメントをくれる学生とかもいて、ちょっと嬉しかったです。二人だけでしたが…。いいねを押してくれた学生もいたようです。

これまでも疑問点などはメールで問い合わせがありましたが、ほとんどは確認テストに関するものでした。少しでも動画についての感想があれば、耳に痛い意見も含めて、今後の参考にも励みにもなります。オンデマンドの授業だからこそそうした意味もあるかなと改めて感心した次第です。

まだまだはじめたばかりですから、またその内にレポートしたいなと、YouTubeでザ・フォーク・クルセダーズを視聴しながら書いています(^_^)vわかるかなぁ~若い人にはわかんねだろうなぁ…。

 

投稿者プロフィール

馬場 弘臣

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!

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