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なな君のお葬式

なな君が亡くなったことについて、TwitterやInstagramでも報告したところ、たくさんの方にお悔やみの言葉をいただきまして、本当にありがとうございました。おかげさまで、本日無事にお葬式を済ませることができました。

それにしても泣きました。うさ公ごときでこんなに泣けるのかと思うくらいに泣きました。出会った時が4歳か5歳、それから4年弱…。やっぱり短い年月でした。いたずらっ子で気に入らないと何でもかんでも食いちぎる。でも、それでかみさんに怒られると、わかっているのかシュンとした顔をする。私の足音を聞けば、お菓子をよこせと駆けてくる。ベランダに居ても、お菓子をあげるために「なな君おいで」といえば、やっぱり駆けてくる。窓の外をのぞく姿も、ベランダからこちらをのぞく姿もとにかくかわかったです。その一つ一つがかけがえのない想い出です。とにかく身体も大きいけれど目も大きくて、それがまた黒目の澄んだ目をしているのです。

少女漫画のような瞳…と私らはよく言っていました。こんな感じです。分っていただけるでしょうか?前にも書きましたが、ネザーランドワーフの雑種と言うことでした。茶色と白のバランスもよくて、鼻筋の白いラインがまたチャームポイントでした。

せっかくですので、棺桶は「古文書箱」にしました。ちょっと、いやかなり贅沢ですよね。実のところ、普通の箱は40cmまでのものがほとんどで、なな君を入れるには50cmは欲しいのです。ここは一つ奮発してあげました。決して惜しくはないですもの。買ったばかりの飼い葉を下に敷き詰めて、大好きだったキャロットのお菓子にいつも使っていたバスタオルを入れて、庭でかみさんが育てた花で箱の中をいっぱいにしてあげました。

こうやってみてもただ眠っているようです。次女がLINEを見て、「やっぱりななはかわいい」と返してきました。自分の田んぼには十分水を引きたいですからね。

お葬式は、厚木市七沢にある厚木動物メモリアルパークで行ないました。火葬場も併設されています。上の写真はこちらの祭壇で撮ったものです。準備が終わって、最期の別れを済ませて…。

ゆっくりと専用の焼き場に入っていきます。この後、ちゃんとお焼香もするんですよ。それから横の棚にキャンドルを3人分備えます。

そして待つこと30分ほど。さすがに立派な骨格のなな君。しかも保護うさぎですから、野性的でもあります。歯の1本、爪の1つまでしっかりと残っていました。今日は長女も来てくれましたので、3人でお骨を骨壺に納めていきます。「こんなにしっかり残っているのは珍しい」と職員の方にも褒められました!

すべての骨を骨壺に入れたら、緑色のカバーを掛けてもらいます。このカバーも選べるので、娘に聞いたら即答で緑!そうだよね、草っ原で拾われたなな、オフィス野の花のシンボルカラーも緑、これは緑しかないよね。確かに聞くだけ野暮でした。

「馬場家愛兎なな号」の文字。「号」にはちょっと笑ってしまいました。骨壺には臨終の日と年齢が書かれています。実年齢は分りませんので、8歳8か月としました。末広がりでいいかなと。気持ちです。

ななのお骨は今、ななの居た部屋に遺影とともに安置してあります。あ、手前の数珠はメモリアルパークからいただきました。

最後になな君の骨の一部をこうしてケースに入れました。かみさんと娘はピンクのケースです。こうしていれば毎日ななと一緒です。

こうしてお葬式を済ませたら何だかスッキリしました。まだ箱の中に入っていたときには見るたびに泣けてきて仕方がありませんでした。メモリアルパークでも還暦を過ぎたジジイが恥ずかしながら大泣きしてしまいました。でも、しっかりと送ってあげることができたので、本当にスッキリしました。うさぎが死んだくらいで飯が喉を通らないとか思ってもみませんでしたが…。

なな君!泣くのは今日まで、明日からパパたちは頑張るよ!やらなければならないこと、やりたいこといっぱいあるもんね。ただ、最後にもう一度だけ。

なな君、うちに来てくれてありがとうね。幸せな幸せな4年間でした。

投稿者プロフィール

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!
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