なな君の月命日

今日のつぶやき
なな君の月命日

やっとひと月が過ぎたのか、もうひと月なのか、どっちともつかない気持ちです。普通にペットショップにいるようなネザーランドワーフなどのうさぎよりも倍くらい、図体ばかりでかくて、やんちゃで、気に入らなければ、タオルでも何でも前の足で掻き上げて噛みついて噛み破ったりするクセに、ペットホテルに泊めるときは、トイレの下に入り込んで隠れるなど臆病この上ない…そんなななでした。もともとうさぎは臆病で、外に出ても内の中でもだいたいはテーブルの下などに隠れています。これは上から鷹などに襲われるという危機感のDNAがなせる技だとか。本当かどうかわかりませんが。

ひと月が立つというのに、何だかまだ気持ちの整理がつかない日々を送っています。お菓子の「ウサギのカリカリキャロット毛球ケア」をゆらして音をたてながら「ななお出で」というと、ベランダから一目散に駆けてくる。そんなななが愛おしくてたまりませんでした。Amazonで確認したら、「カリカリキャロット」のまとめ買いを5月17日したばっかりでした。亡くなる2週間ほど前の話です。6袋も買ったのに、1袋も食べていません。

そうしていたら昨日、クレジットカードの利用明細書が届いて、「あれ、このクレジットカードはそんなに使わないのに何を買ったのだろう」と思ってみてみたら「ウサギノシッポ エビナビナウォークテン」との文字が…。日付はやはり5月17日。そうだった、この日、わざわざ海老名のビナウォークの「うさぎのしっぽ」までななが大好きなオーツ麦の飼い葉を買いにいったのでした。この飼い葉を食べるようになって、食の調子がよくなって、餌もよく食べるし、うんちもたくさんするようになりました。それからうちに帰って、ついでだからとまだ1袋残っていたものの「カリカリキャロット」を新しく購入したのでした…。月命日を迎えて、そんなこんなが蘇ってきます。利用明細書がまた、ななを想い出させます。

小池都知事が過労で倒れたとのことですが、ペットの愛犬を失ったことも大きな心労になったと報じていました。その気持ち、痛いほどわかります。たかがペット、されどペット、いやいやある意味、人以上に愛着があるのです。たった4年にも満たなくても…。

ベッドにも軽々と飛び乗るだけの脚力!それだけの大きさがあったなな君でした。それでまた、ベッドの敷布などを囓りまくるのですがね。

iPhoneのメモを確認したら、こんなメモが残っていました。ねぎ類、ニラ、ホウレンソウというのは、葉物であってもうさぎには与えてはいけないものです。

日付は2017年7月23日。ななが餌を食べなくて、どうも調子が悪いので、うさぎを飼っている友人に聞いたところ「あぁ、それはうっ滞だよ。病院に連れて行きな」とアドバイスを受けて、はじめて「ぽてと動物病院」に連れて行った時に、先生から聞いた話をメモに取っていたのでした。うっ滞は、毛玉がお腹に詰まってしまう病気です。うさぎは猫などとは違って胃の中に入った毛玉を吐き出すことができません。だから、こまめにブラッシングしたり、部屋をきれいにしたりする必要があるのです。「カリカリキャロット」は「毛球ケア」と書かれていますが、こうしたお菓子は毛玉を除去する機能もあったのです。でも、結局は、その戒めを守ってあげることができませんでした。これだけ気をつけていたのに、結局は油断してしまった…。その後悔にいつまでも引きずられているのです。

本当に切りがありませんね。

いっぱいななの動画はありますが、やっぱりこれが好きですね。飛び跳ねるのではなく、なぜかトコトコと歩いてクローゼットに入ったかと思ったら…。片足だけ残してパッと戻ってきます。今でもこうやって、クローゼットの中からひょこっと現れる気がするのです。

露の世は 露の世ながら さりながら

小林一茶が幼い長女を亡くした時に詠んだ句です。

投稿者プロフィール

馬場 弘臣

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!

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