Professor's Tweet.NET

主役のいない誕生日…

7月7日は新暦での七夕の日。そしてなな君の誕生日です。何度も書いていますように、ななは保護うさぎですから、正確な誕生日はわかりません。2017年の6月に、駐車場にいたうさぎを長女が警察に届け、その後、平塚の保護センターへ。3週間くらい経った頃、長女に保護センターから電話があって、飼い主は見つからないので、このまま里親を捜すけれど、里親がいなければ処分するとのこと。

「パパ、うさぎ飼ってもいい?顔がとっても可愛いんだよ。あたしが世話をするから」と娘から電話。「そりゃもちろんだよ。つれてきなさい」と即答。ダンボールの中に入ったうさぎがぴょこんと顔を出した時…。あ~ぁ、本当にかわいいわぁ!

ちょうどピーターラビットのような毛の色で、顔の真ん中に白い筋が通っていて、足もお腹も白い。何よりも黒目の目の玉が大きくて本当に愛らしい顔をしているのです。ピーターラビットって、ななと同じように鼻筋に白い線が入っていると思っていたのですが、違ってましたね。白い鼻筋の方がかわいいやん…と、自画自賛。

早速、娘とビバホームの生活館に行って、とにかく1番大きなケージとトイレと、毛玉を取る換気扇と飼い葉を買ってきました。ママも帰ってきて、さて名前を何とつけようか?

長女は「7月7日に来たのだからななでいいじゃん」「えっだってななって女の子みたいじゃない、これオスだよ」「オスとかメスとか関係なくて、ななという響きがいいからいいじゃん。来た日を忘れないし」

確かにそう言われればそうだなと!結局、娘の言うがままに「なな」と名づけました。「なな」「なな君」次女はもっぱら「なぁ君」でしたね。かみさんは「な~ちゃん」いろんな呼び方でして確かによかったかも知れません。

こうしてななは我が家のかけがいのない一員となりました。2017年7月7日のことでした。

そうしたら、Facebookに突然、4年前の写真が…。そうなな君が来た日のことをFacebookにアップしていたのです。もうすっかり忘れていました。これはまさになな君が来た日の写真です。

「我が家に新しい家族がやってきましたぁ~!」か…。その日の喜びが蘇ってきます。まだ痩せていますね(^^)とにかく野原で育っていましたから、生の葉っぱが大好き。ベランダで育てていたピーマンやトマトなどの葉っぱも食い散らかしていましたね。まったく茎だけになってしまったこともあります。十分に食べてこなかったからか、とにかく食欲旺盛でした。食欲がないときは、そう、うっ滞になった時…。数えてみたら、この4年弱の間に10回+αぽてと病院に連れて行っていましたね。最後の最後に悔いが残りましたが…。

そう言えば、最初にぽてと動物病院に連れて行った時に、先生に「この子は、前足と後ろ足の指が何本か折れていますね」と言われたことを思い出しました。ただ、それはそれでもう固まった状態なので、とくに支障はないとのことでした。確かに自分の背丈よりずっと高いベッドにぴょんと飛び乗れるくらいですからね。最初、ベッドにちょこんといたときにはもうびっくりして、どうやって乗ったんだとずいぶん話をしましたっけ。きっと「テーブルに乗って、そこから飛び移ったんだよ」などとの話をしていたら、ある日、何のことはない、涼しい顔をしてぴょんと飛び乗ったのでした。

それでもやっぱり苦労をしていたんだね、なな君。最初の頃は性格的にもちょっと荒れていて、よく引っかかれたりしましたっけ。最後まで抱っことかはさせてくれませんでしたが、鼻でツンツンとかやったり、部屋に入ると「遊んでくれ、遊んでくれ」とばかりに足にまとわりついたり…。そんな日々が何と愛おしいことか…。

せっかくの誕生日です。幸せの丘で桃のロールケーキを買ってきて、かみさんと二人、ななの誕生日を祝いました。ハッピバースデーを歌いながら、何だかこみ上げるものがありました。まだまだ悲しみが癒えません。今でも、帰ってくるとななの部屋に行って「ただいま」というのが二人の習慣です。部屋の前を通るたびに声をかけて、それが虚しいとわかっていてもかけてしまう。そんな毎日です。

よく「死んだ子の年を数える…」と言いますが、ペットでもそうなのですね。悔いが残れば残るほど…。

https://www.ihmlab.net/tweet/wp-content/uploads/2021/07/IMG_1668.mp4

ちょっと長めのビデオですが、これも大好きななな君のビデオです。「小顔小顔お耳お耳」と呼んでおります。この身繕い?!はたまにしかやってくれなくて、だからこそ貴重なんです。もっと貴重なのは、「アクビ」です。ノビとアクビの区別はつきにくくて、ついに動画にも写真にも収めることができませんでした。

一つだけ、誕生日に嬉しいことがありました。『幕末風聞集 増補改訂版』を入稿して、無事に受諾されました!今は書店に回して、処理をしてもらっているところだそうです。早ければ今週末、遅くとも来週のはじめにはアナウンスできそうです。

なな君、誕生日に間に合ったよ。2021年の7月7日も決して忘れないよ!!

投稿者プロフィール

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!
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