余談ながら…東京にて

今日のつぶやき
余談ながら…東京にて

「閑話休題」って、暇だからちょっと余談でも…という意味かと思っていたら「本筋からはずれて語られていた話やむだ話をやめて本題にすること」だそうですね。だから「閑話休題」の反対で、多忙だけとちょっと話がしたいの反対語は何かと思って捜していたら、すっかり誤用していたことを知りました(^_^;)本来なら「余談は止めて、さて本題に入りますが…」という意味で使うで、反対語は「余談ながら」とか「余談ですが」とかになるそうです。

ということで、ずーっと原稿を書いていて身体はなまるわ、体重は増えるわ、腰は痛いわ、お尻がイスにくっつきそうになるわって状態で過ごしていたら、もう1週間以上もブログを書いていなかったのですね。まだまだなのですが、ちょっと報告気分で…。

先週の土曜日、23日に久しぶりに新橋演舞場に行って、新派の公演を観てきました。名女形で人間国宝の花柳章太郎生誕100年記念の公演です。ようやくさまざまなエンターテインメントも本格的に復活してきたようですね。

 

今回のお目当ては、2本目に北条秀司作「大夫(こったい)さん」が上演されるからでした。2代目水谷八重子さんも波野久里子さんもお元気でしたね。「大夫さん」は戦後の京都島原を舞台に、まさに「太夫(たゆう)」という遊女の最高位になっていく女性の物語で、その太夫-きみ子の役を藤山直美さんが演じていらっしゃいました。本来は京塚昌子さんにあてて書かれたというきみ子の役を、さすがに藤山さんです!!堂々としてよかったですね。でも、艶やかな衣裳と舞台装置はお金がかかるだろうし、先々はたいへんですね。

写真の左下は、新国劇の創立者澤田正二郎の碑です。「何處かで 囃子の声す 耳の患」ですか…。

11時の開演でしたから、終わってから東京ミッドタウンに行って、サントリー美術館の開館60周年記念展覧会「刀剣 もののふの心」を観てきました。

さすがに力が入っていますね。ただいま計画をしている「時代劇」それも剣劇、チャンバラをテーマに考えていますので、参考になればと思って行ってみることにしました。いや~ここでもお金の話になりますが、これだけのものをやったらいくらぐらいかかるだろうかと、ついそんなことを考えてしまいます。

さらにせっかくだからとかみさんが言うので、国立新美術館の「庵野秀明展」も見にいくことにしました。5時過ぎに行ったのに、入れるのは最後、6時30分とのこと。サントリー美術館も結構、人がいましたが、こちらはもっとでしたね。

エヴァンゲリオンの作者である庵野秀明さん。私はテレビ版のDVDボックスはもちろん持っていますし(今、上の娘が持って行っていますが…)、映画版の序からはすべて観ています。安野産の展示はまず、ゴジラやウルトラマンや仮面ライダーなどのアニメやヒーローものに関する展示が雑然と飾ってあって、あ~でもそうそうボクらはこれが好きだったんだよね!と思わせるものでした。

それから先は、自分の大学時代の自作映画など…で、なぜか庵野さんがそのままウルトラマンになっています(^_^;)でも、映画としてはアングルとかシーンとかよく撮れているんですよね。やっぱりそこら辺は才能ですね。後は、ラフ画やセル画等々のオンパレードでした。何より、壁全面にディスプレイが埋め込んであって、私が子供の頃に観ていたアニメや実写ものがガーッと上映されているのは圧巻でしたね。

もうすでに報じられていますが、シン・ゴジラ、シン・エヴァンゲリオンの後は、シン・ウルトラマンにシン・仮面ライダーを公開されるとのこと。右上がそのビジュアル模型です。なんやかんや言っても楽しみです。

サントリー美術館とは趣旨も趣向も違いますが、この庵野秀明展の方がなんかしっくりきました。そう、時代劇という文化の裏側を、その創作の過程とか、殺陣の型とか、そんなものを雑然とガーッと見て欲しいんですよね。まだ五里霧中ですが…。

投稿者プロフィール

馬場 弘臣

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!

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