翻刻の先は長く険しい…。

今日のつぶやき
翻刻の先は長く険しい…。

とりあえず、一段落がついて、といっても卒業論文の提出までひと月を切りましたので、おちおちはしていられません。それでもクラウドファインディングから、早、4年が経っていますので、何とか「吉岡由緒書」を刊行しなければ成りません。史料の入力、整形そして校正は知人に頼んでとりあえずの形は整っていますが、やはりもう一度私がみないといけないでしょう。それでもこの量です…。

図を入れないで、総ページ数がB5判の2段組で325ページあります。これに図を入れて、解説をつけて、細目録をつけてとかやっていたら優に400ページは超えてしまうでしょうね(^^;)実際に校正を進めて行くとやはりまだまだ読み違いや文字違い(のを之としたりしている例です)などがありますので、時間がかかりそうです。一応、B5判をA4判に拡大していますので文字も少しは大きくなりました。ただ、史料そのものの文字が小さいんですね。

こんな感じです。いっそB4判とかA3判に引き延ばした方がいいかも知れませんが、その分場所も取ります。しかし小さな文字は老眼には厳しい…(>_<)

そもそも古文書の翻刻、ましてやこのような大部の古文書になると完璧というのは基本的に難しいんですよね。『幕末風聞集』も増補改訂版の刊行に合わせて見直してはいるのですが、解説をアップする際に読み直してもボロボロ間違いが出てきます。お恥ずかしい次第です。

なお、12月12日(日)には橫浜で『幕末風聞集』を使った古文書を読む会をやります。さすがに今年は講演・講座の依頼はないなと思っていたのですが、やることになりました。どこをやろうかただいま思案中です。

『幕末風聞集』の時も、というより数々の自治体史をはじめとする翻刻作業のいずれでもそうでしたが、これらの困難を乗り越えてやっていかなければなりません。何より、ご協力をいただいて、刊行を楽しみにしている皆さんに顔向けができません。何とか今年度中には刊行したい。もう時間と集中力と馬力との戦いですね。頑張ります!

投稿者プロフィール

馬場 弘臣

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!

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