口頭試問
口頭試問もしくは口述試問ともいいます。ゼミの担当教員が卒業論文を読んで、それぞれの論文の内容について質問をすることです。方法は学部によっても違うでしょうし、同じ日本史専攻でも大学によって違うかも知れません。本学では、ゼミ担当の研究室で行ないます。
とりあえず、会場の張紙の作成して扉に貼っておきました。「緒形拳研究会」の看板もそのままです。
口頭試問の事前準備としてまず担当者が卒業論文を読み、その概要や所見、疑問点・問題点、記述上の問題点などについてレポートを書きます。これを元にゼミ生に質問をして、論文の内容はもちろんのこと、形式や記述のあり方についても審査します。ちゃんと規定の枚数(400字詰原稿用紙60枚分、2万4000字)書けているか、章や節の書き方、注の書き方、史料の引用の仕方、図表の作成方法やタイトル、注のつけ方等々をチェックするのです。もちろん、誤字脱字も厳しくチェックします。
でもそれはあくまでも前提条件で、やはり問題は内容です。とくに史料の誤読がないかには目を光らせます。そこが間違っていたら、あとの立論はパァーになってしまうこともありますからね。それから全体的な内容に関する疑問と、論証上の問題点や疑問点などについて追究!することになります。もちろん、口頭試問は一人でやるのでなく、もう一人、副査の先生がつきます。副査の先生から鋭い質問が飛んでくることもありますので要注意です。
ともかく、学生たちにとってはさすがに”恐怖”のようで、いろいろと探りを入れてくるのです(^^;)
私の研究室は狭いので、こんな具体になります。それにしてもです。ここのところ新型コロナウィルスのオミクロン株が急増していますので、これでは正直、心配です。アクリル板の購入も検討していたのですが、出足が遅れました。次回には必ずアクリル板を設置しておきたいと思いますが、学内でもやはり感染者が出ているようで、もしかするとオンラインでの口頭試問になるかも知れません。こちらはさらに正直なところ、やりにくいですね。もちろん、Zoomなどのテレビ会議システムを使えば可能ですが、質問の方法とかやりにくいと思いますね。できればゼミ生の反応や回答を直に感じながら、進めて行きたいものです。
ゼミ生は7人で、今日は2人でしたから、残りは5人。無事に済んでほしいものです。
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