食用八重桜
昨日の話になりますが、秦野市文化会館にフィールド・フォー・シチズン(FFC)という任意団体が主催する「柳川 八重桜ジョイント栽培拡大に向けた調査・広報活動」の調査報告会に参加してきました。ちなみにですが、秦野市文化会館は現在クアーズテック秦野カルチャーホールともいうそうですね。
食用の桜というのは、皆さんご存じの桜茶とかこしあんパンの頭に乗っている塩漬けの桜などのことです。だいたいは八重桜です。秦野市はその食用八重桜のシェアーが国内で一番高いのだそうです。秦野で採れた八重桜は、小田原の神尾食品工業株式会社という梅干を漬ける会社で、その技術を使って食用に加工するということでした。当日の内容は以下の通りです。
秦野市では、この食用八重桜を特産として宣伝していこうとされいます。FFCはそれだけではなく、米作りなどさまざまな生産に関する活動を行っている団体です。そのメインが食用八重桜ということでした。ただし、八重桜はそのままで上に伸びていって、花を摘むことが難しいので、横に伸ばしていけるようにジョイントしていくのだそうです。これが八重桜のジョイント栽培法というのだそうです。百聞は一見にしかずです。
こちらも発表のスライドですが、こんな風に栽培する方法とのことでした。本学にも八重桜通りがあることは、折に触れてここでも書いてきましたが、こんな身近でこんな活動をやっていらっしゃったことが驚きでした。
次の報告は、名古屋で桜を使ったスーツを生産・販売されている山眞産業株式会社・花びら舎の平出眞社長によるさまざまな商品の紹介でした。
こちらは当日の報告書と平出社長のレジュメ、そして山眞産業株式会社の商品カタログです。スィーツだけではなく、お弁当までさまざまな商品を手がけていらっしゃいます。また、桜は季節商品なので、ほかにも柿や紅葉などを使った商品を開発されているとのこと、これも興味深かったですね。
山眞さんからいただいたお土産です。お馴染みの桜茶に桜の焼き菓子です。積極的な商品展開もそうですが、平出社長の桜に関する知識の豊富さにも感心させられました。そうなんですよね、泰平の世が続いた江戸時代に桜の品種が大幅に増えたのですよね。代表がソメイヨシノ。ただし、ソメイヨシノは花びらが小さいので当然のことながら食用には向いていない。ヤマザクラやヒガンザクラ、カワヅザクラ等々数ある桜の中でも食用になるのはやはり八重桜とか。とりあえず、ジョイント栽培の桜が満開になった際には訪ねていこうと思っています。また、その際にはご報告しますね。
今年は寒い冬でしたが、東京では例年より4日早く桜の花も咲き始めたとのこと。明日は大学に行きますので、桜の花を見てこようと思っています。いよいよ梅から桜へと季節は進んでいきますね。
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