クラウドフォン

今日のつぶやき
クラウドフォン

クラウドフォンというのは、クラウドを使った、もっといえばインターネットを活用した電話のことです。クラウドは改めていうまでもなく、「雲」のことで、インターネット上にデータなどをおくことを雲に例えているわけですね。

で、本学では昨年度から内線電話に変えて、クラウドフォンが導入されました。実際のシステムは「SmartClioudPhone」というもので、略称をSCPhoneと呼んでいます。こちらが実際のトップ画面です。

使っている方は分かると思いますが、仕組み的にいえば、LINE通話みたいなものです。基本的には各人が持っているスマートフォンを使って設定します。ガラケーには設定できません。また、iPadのようなタブレットPCでもできるようですが、設定が難しいようです。

とにかくこれによってキャンパス内のすべての内線電話が廃棄され、各人のスマホがこれに代替されることになりました。別にスマホが配られたわけではなく、個人のスマホにここにクラウドフォンのアプリが設定されたといった方がよいですね。

また、内線とは別に通常の電話番号も割り振られています。湘南キャンパスは神奈川県平塚市にありますから、「0463」という市外局番から始まる通常の固定電話と同じ番号です。つまり、スマートフォンが普通の電話としても内線電話としても使えるというシステムです。スマホであればiPhoneでもAndroidでも構いません。

実際に電話をかけてみましたが、普通に使えましたね。ただし、相手方の、例えばスマホであれば、その携帯番号ではなく、当たり前ですがこのクラウドフォンの電話番号が表示されます。知らなかったら、「平塚の誰かから電話がかかってきた。誰だろう?」ということになります。また、自宅に居た時に、大学の代表電話から内線でかかってきた時にはさすがにフラウドフォンであることを実感しましたね。「秦野市役所の〇〇さんから電話がかかっております。」って本当に内線電話ですね。この後もそのまま相手方の電話に切り替えてくれました。もちろん、同じクラウドフォンを使っていれば、教職員にかかわらず内線番号でかけることができます。また、外線にかける時には、スマホに登録した電話番号を選んで直接クラウドフォンからかけることもできます。考えてみたら便利です。とくに親しい関係でもない人や機関などに電話するときには、クラウドフォンを使った方がよいかも知れませんね。

でも、いいことばかりではありません。例えば健康管理センターにコロナのことで聞きたいと思っても、どの人のクラウドフォンにかけてよいか迷ってしまいます。内線電話であれば、とりあえず課長とか役付きの人は避けておこうとかできますが、個人に番号が割り当てられている訳ですから、さてどの人のクラウドフォンにかけようかと迷ってしまうのです。

第一、業務中にはだいたいみなさんサイレントモードにしていますし、デスクの上に常にスマホを置いているとは限りません。置いていないでバックやポケットに入れている方が多いんじゃないでしょうかね。そうすると、なかなか電話に出てくれないという弊害が起こります。例えばiPhoneであればサイレントモードにしていても、電話がかかってくればApple Watchが反応してくれますが、当然のことながら、Apple Watchはクラウドフォンには対応していません。それに、やはり音質が悪いというのが一般的な評価です。とくに内線同士がよくないようです。

いずれにしてもインターネットを利用するわけですから、Wi-Fiがある場合はもちろん、ない場合でも実際には電話回線を使うわけではないので、実質ただで電話をかけることが最大の利点だということになるでしょう。今のところ、内線にかけることは不便ですが、将来的にはどこの大学でも、あるいは公共機関や会社などでもそうなっていくのでしょうね。わざわざ会社などが携帯電話を持たせると言ったこともなくなるわけですから。経費削減ですか…う~む…。

投稿者プロフィール

馬場 弘臣

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!

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