カセットガスボンベ耕運機!

今日のつぶやき
カセットガスボンベ耕運機!

厚木市民農園「竹林のいこい」で借りた畑で作業するのは3回目です。41平方メートルということでしたが、実際に計測してみると6m75cm×7m15cmでしたから48.2625平方メールでした。これを3.03(約1坪)で割ると15.9282…。約16坪ですね。2坪分くらい広いです。畳約4畳分ですからけっこうありますよね。

本日は残り6畳分くらいを耕します。今回は秘密兵器があります。耕運機を使うのです。ちなみに耕運という字は本来「耕耘」と書きます。「耘」という字は音読みでウンと読みますが、訓読みでは「くさぎる」です。「くさぎる」はその名通り、草を切ることで「田畑の土をまぜかえして、雑草をとり、土の間に空気を入れる」という意味があります。「運」は運ぶですから、耕して運ぶより耕してくさぎる方が意味は正しいですよね。これは戦後の国語政策で常用漢字が定められた際に「耘」という字は常用漢字外だったので置き換えられたのでした。ただ、例えば「風光明媚」も「媚」が常用漢字外だったので「風光明美」と置き換えられたのですが、こちらは定着しなかったのです。「ふうこうあけみ」になってしまいますからね(^^;)

能書きはそれくらいにして、この耕運機が優れもので、なんとカセットコンロのボンベを使って動かすのです。ホンダ製です!!こんな感じでセットします。

これでどうやって動かすというと、これが普通のガソリンを使う耕運機と変わらないのです。いわゆるロープを引くやつですね。

ただ、なんにせよ小型で、しかもタイヤが着いていません。実家では普通の耕運機を使っていましたら、それに比べたらもちろん軽いのですが、深耕は難しいです。それからターンも。あ、後ろに見えている一輪車はこの耕運機を倉庫から運ぶために使いました。タイヤが着いていないのにどうやって運ぼうか考えたのです。はずしたタイヤは置いてありましたが、つけ方は倣っていませんでした。説明書もないし、いろいろ探しても装着できる場所がないので諦めました。そこで思いついたのが側にあった一輪車で運ぶことでした。稲苗はもちろんのこと、苺苗のポットも大量に運んでいましたから、一輪車はお任せください。

こうしてはじめては見たものの、やはり結構コツがいりましたね。先週教わって使ってみたときになかなか前に進ませることができませんでした。土が硬いとすぐに深耕は無理ですから、とりあえずひと通り耕してみます。

何だか足元も手もともおぼつかないですよね。刃が小さいので、力を入れないとそのまま耕さずに進んでしまいます。強く押しつけると耕してくれますが前には進みません。まして土が硬いとそのバランスが難しいのです。なるほど!だから上下に動かしながら前に押しつけるように進ませる訳か…と思いつつ、とりあえず1度全面を耕すことにしました。それから今度は横に耕して、もう一度元の通り耕します。3度目ともなると土も柔らかくなりますので今度は進ませるのが難しくなります。やはり上下動させながら進ませることには変わりはありません。まぁ~へっぴり腰でも初めてとしてはうまく使えたと自画自賛しておきましょう(^_^)v

ここまで来ると、何とか楽になってきました。ただ、先にも述べましたように、この耕運機にはタイヤが着いていませんから、ターンがちょっと面倒です。普通の耕運機だと前にタイヤが着いているので、刃の部分を上げてターンします。後ろにタイヤが着いている小型耕運機の場合は逆に前の刃の部分を浮かせるようにしてターンします。ここでは動かしならターンすることにしました。

少し余裕が出てきたところです。鼻唄も出てきます。シャララーラ♪シャラララーラ♪シャララランランシャラララ~♪

2004年頃でしたか、ホンダの耕運機のCMでTHE HIGH-LOWSが歌っていた「日曜日よりの使者」という曲です。覚えていらっしゃいますか?こちらです。YouTubeにアップされていました(関係がないものも入っています)。

大学生から大学院の頃、実家に帰ると田んぼの荒起こしが私の仕事の一つでした。だいたい7反くらいあった田んぼを耕していきます。当時はトラクターがありませんでしたから、家から耕運機を持っていって、といっても車で運ぶわけではありません。普通に公道をトラクターを動かしながら歩いて行くのです。重くて力がいるので当時は両手にマメができていました。

そういえば大学院の博士課程にいた頃、父がケガで田植えができなかったことがありました。仕方がないので、帰省して福岡の叔父と一緒に田植えをし、これを機に「田植えができる大学院生」で売っていた。ところが、大友一雄さんなどは茨城の実家に毎年、田植えに帰っていたそうで、負けたと思いましたね。

さて、耕作が終わってみたら、ガスボンベが空になっていました。やはりそれだけエネルギーを使うんですね。でも、カセットボンベで耕運機が動かせるなんてホンダは恐るべしです

耕運機で耕した後は、当然のことながら畝を作って、かみさんが昨日宣言しましたカラーコーンの種を植えていきます。なお、本日はカボチャの苗も植えています。

こうして約16坪の畑全部が植え終わりました。心配していたサツマイモも定着してくれたようです。サツマイモをはじめ、なすにトマトにパプリカに万願寺に落花生にカボチャ…さて、無事に育ってくれるでしょうか?育ったら本当に食べきれません。もちろんカラーコットンはもともと食べられませんが。まぁ~1年目ですから、収穫があればよしとしましょう!

今日は本当にがまだしました!!がまだすは九州弁で頑張るの意味です(^_^)v

作業が終われば畑の下の小川で鍬や長靴などを洗います。この小川が便利なんですよね。ちなみに先週は子どもたちが網で魚を捕っていました。そしたらこんなものまで…。

結構大きなモズクガニです。いやびっくりしましたね。こんなのもいるなんて。

農作業の後は先週入り損ねた七沢温泉七沢荘でひとっ風呂(^^)。ただいま七沢荘は建て替え中ですが(来年の3月にリニューアルオープンだそうです)、温泉だけは入れます。ドクターフィッシュが泳ぐ足湯もあって、よかったですねぁ。七沢荘のお湯はヌルヌルしていてお肌すべすべです。ほんわかいい気持ちになって家路についたのでした。

こうやって生産的に体を動かすと何だかもっと頑張ろうという気になりますね(^^)

投稿者プロフィール

馬場 弘臣

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!

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