綾羅錦秋…!

今日のつぶやき
綾羅錦秋…!

「綾羅錦繍」という言葉があります。「りょうらきんしゅう」と読みます。『日本国語大辞典』によると「あやぎぬとうすぎぬと錦(にしき)と刺繍のある布。美しい衣服、また、美しく着飾ることをいう。」とあります。慶長20年(1615)大坂夏の陣で豊臣家を滅ぼした後、将軍徳川秀忠は武家諸法度を発布しますが、その一か条に「綾羅錦繍」を禁止するという文言があります。時は桃山時代!何ごとにも派手な文化がはやった時代ですね。私はそれも「かぶき者」対策の一環だと思っているのですが、ともかくこの文言が入った武家諸法度は3代家光の代まで出され、4代家綱の代に消えます。いずれにしてもこの時代を表わした文言ですね。

で、「錦秋」というのは「紅葉が錦のように美しくなる秋。」(『広辞苑』)のことですね。残念ながら、本学には紅葉はありませんが、欅やメタセコイヤ等々赤や黄色に色づいています。欅はかなり葉っぱが落ちていますし、銀杏はもう少しでしょうか?

こちらは私の研究室周りの風景です。左の縦長は19号館から私の研究室がある実験棟F館までの並木道。右上はG館の隣にあるセブンイレブン。入り口の色合いが違いますが、別に秋にあわせたわけではなく、はじめからこの色です。周囲の環境に合わせたことには間違いないですね。右下の陸上競技場は長らく修復工事をやっていました、ようやく完成したみたいです。恋人通りのメタセコイヤもずいぶんと色づきました。

こちらは1号館周りの風景です。1号館裏の大銀杏は半分だけ黄色いですね。肩身代わりみたいでちょっとカッコいいかも(^^)1号館の前は欅を始め、エンジに黄色に緑の競演です。それに秋空が興を添えています。まさに綾羅錦秋ですね(^^)

と、これは昨日の風景で、今日は雨です。日曜日も研究室にお籠もり…。

でも、おかげさまで、文化2年(1805)の史料集「小田原御家中御分限并御役付」いわゆる相模国小田原藩の家臣名簿の入稿は無事に済みました。後、点検を経て合格すれば、オンデマンドでの販売が叶います。

それにしてもこの雨…。まずゼミ生は来ないだろうな…。

投稿者プロフィール

馬場 弘臣

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!

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