史料管理学演習 2日目
1日目で「史料管理学」≒アーカイブ学の概要について、とくにその理念、必要な知識、取得すべき技能という3項目について大まかに話をしました。本日は早速、古文書整理の実践です。学生たちが来る前に、いつもはゼミ室兼資料整理室として使っている実験棟F館2階の共同会議室を演習用の部屋として準備します。
左側2つのテーブルの上に置いてあるのが古文書が入った箱です。まず最初にPowerPointとテキストを使って大まかな整理のやり方と注意事項を説明します。今回も1日目は町田村(恐らく長野県)の古文書が、主に横帳なので、表紙からこの古文書の年月日、タイトル、作成者(差出人)を目録カードに写していく作業からはじめます。
今年は結局6名ですから、こうして3名ずつチームを作って詠んでいきます。向かって右側が2年生のチームで、左側が3年生のチームです。
大学院生の郷上君も手伝ってくれています。いずれにしても2年生にとってみれば、このように江戸時代の古文書を手に取ってみるのも初めてび体験です。だいたい同じような表題が続きますから、とにかく習うより慣れろです。
実は3年生の中には、現在、世田谷区史でアルバイトをしているという学生がいて、とにかく彼が読めるのです。聞いたら、旧知の仲である國學院大學の吉岡孝先生などと一緒だとか…。さもありなんですね。
いつもなら、横帳の目録カード作成だけでも普通、1日以上は優にかかるのですが、今回は早々に終わってしまいましたので、伊豆国田方郡土手和田村(現・静岡県伊豆の国市韮山)の一紙文書を読み始めています。中には書簡なんかもあってなかなか読みづらいのですが、ガンガン進めています。そうこうしているうちに、2年生チームも横帳の目録カードが終わりましたので、明日からは土手和田村文書の整理に入れます。これはまた明日が楽しみです。
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