史料管理学演習 3日目

今日のつぶやき
史料管理学演習 3日目

早いものですね。史料管理学演習も3日目が終わりました。本日は1日中、一紙物を中心とした古文書を読みました。2年生は、主に日和田村という村の質地正文や借用証文などの貸借証文を読みました。日和田村は、おそらく現在の山形県寒河江市にあった村の古文書です。とにかく文字もしっかりしていて、紙もよくて、練習するのには格好の素材ですね。

こんな感じです。関東の証文類の紙はもっと粗末です。

彼の名誉のために!別に寝ているわけではなく、側面から覗いてみているのですよ(^^)こうやって、3人で交代しながら、目録取りをやっています。紙の状態も良くて、文字もきれいですので、初心者向けの教材として非常によいのではないかと思っています。

こちらは3年生組です。昨日から伊豆の国市韮山にあった土手和田村の古文書を読んでいます。3年生はそれぞれにやっていて、わからないところがあればお互いに尋ね合ったり、聞いてきたりしています。留学生には大学院生がついてしっかりとやってくれていますので、本当に助かります。ありがたいですね。

ということで、こちらは相談をしあっているところです。土手和田村の文書は質地証文や借用証文だけでなく、用水争論など、近辺の村々との関係を示す史料も残っています。用水ですから、もしかしたら韮山城の用水を利用する件でしょうか?興味深いですね。こうした争論関係の文書では、古い物では貞享年間(1684~1688)からあるようです。なにせまだ全容がわかりませんので。ちょっと確認してみたところ、Yahoo!オークションで落札したのが2005年になっていました。もう18年も前になるのですね。

結構、みんな楽しんでやってくれたようです。明日は、緒形拳さんの史料整理に移ります。さて、またみんな興味を示してくれるでしょうか?

投稿者プロフィール

馬場 弘臣

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!

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