桜は満開でも卒業式は雨…。

今日のつぶやき
桜は満開でも卒業式は雨…。

昨日25日(土)は本学の卒業式、正式には卒業証書授与式でした。新型コロナウイルス(COVID-19)の流行がかなり緩和されて、式典もようやく対面で行われるようになりました。当日は桜の花が満開でした。

右下の写真は中央通りの時計台前の風景ですが、欅の木も柔らかい薄緑色の若芽が吹き出している様子をみることができます。この奥に総合体育館があって、そこで午前と午後に学部を分けて卒業式が行なわれます。ここは卒業生たちで埋め尽くされていますね。ただ、よく見ると傘を差す卒業生が多いことがわかります。

満開の桜も、ようやく吹き出した欅の若芽もそぼ降る雨に濡れています。それでも桜は咲き誇り、薄緑色の若芽はさらに大きくなろうとしています。困難の中で学生たちの卒業を祝い、これからの成長を祈っているかのようです。彼らが2年生の時から新型コロナウイルスのパンデミックは始まりました。その1年はほとんどオンライン授業で、3年次には一部対面が復活したものの、まだオンラインをはじめとした遠隔授業が多い時期でした。友達との関係が深まるにも限界があり、大学生活を十分に楽しむことでもできませんでした。そんな中を頑張った学生たちです。

式典が終わった後は、各学部学科に分かれて各人に卒業証書が授与されます。実は新型コロナウイルスのために昨年と一昨年は代表者一人だけに学生証書が渡されましたが、今年は全員への授与が復活しました。実は私はあまりこの学科(正確には歴史学科日本史専攻ですが)の卒業証書授与式には出席していませんでした(^^;)今回は、ゼミの先生からもひと言挨拶をして欲しいとのことで、出席することにしました。いずれにしても私の怠慢ではありましたが…。

同窓会賞に優秀論文賞などの表彰が終わった後、全員に卒業書書が主任教授から渡され、ゼミ担当の先生全員の挨拶が終わったところで解散…ですが、ここからお別れ記念の写真撮影が始まります。もちろん、私もゼミ生たちと記念撮影をしました。私は本務が教育開発研究センターで、いわゆるセンター教員で、お手伝いでゼミをはじめとする授業を持っているだけですから、知っている学生には限りがあります。そうした学生たちからも記念撮影を求められるとそれはそれでうれしいものです。

ゼミ生たちからは、お礼の一つとしてこんなものをいただきました!赤色のフレックスボールペンです。卒論でいっぱいアカを入れてもらったから、次も有効に使って欲しいとのことです。これを得意そうに抱えて含み笑いをしている学生が可愛くて愛おしくて(男子学生ですよ…)、大笑いしました。ありがたく使わせていただきます。

こんな時代を過ごした学生たちでしたから、最初はまとまりのない(言い換えれば個性的な)ゼミだなと思っていましたが、やっぱり最後は精一杯頑張ってくれました。過ごした日々を振り返ると寂しさを憶えます。

さて、次のゼミ生を送れば私も卒業です。最後の1年を頑張ろう!と、決意を固くした1日でした。

投稿者プロフィール

馬場 弘臣

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!

コメントを残す

コメントを残す

«
»
  • LINEで送る