2023年度資料整理隊始動!

今日のつぶやき
2023年度資料整理隊始動!

一昨日、27日(月)のことになりますが、俳優の緒形拳さんと劇作家の北條秀司先生の資料の整理を再開しました。正確にいえば、まだ手をつけていなかった緒形さん所蔵のポスターと色紙、北條先生所蔵のポスターをファイルに入れる作業です。ポスター入れはB2のファイルと少々大きめです。

緒形さんのポスターには、「鬼畜」とか「復讐するは我にあり」「楢山節考」など映画の代表作はもちろん、舞台からテレビのドラマ、ドキュネンタリー、さらにはCMのポスターまであります。中には本人のサインがあるものもあります。

北條先生のポスターで興味深いのは、明治期や大正期の演劇のポスターから残っていることです。それも新国劇や新派のものなどが中心です。だいたいはモノクロのものですが、新国劇や新派は、近代における大衆文化の嚆矢として、教科書にも載っていることですし、これらはまんま歴史的な資料そのものです。

こちらはポスター整理のようすです。上の写真が北條資料、下の写真が緒形資料です。今年、臨時職員として手伝ってくれていた学生が卒業しまして、来年度は大学院生が1人追加となりますから、臨時職員としては4人でプラマイゼロです。今回は史料管理学演習を受講してくれた新4年生の3人にも手伝ってもらいました。北條資料で「王将」とあるのは、三國連太郎さんが坂田三吉を演じた映画で、1962(昭和37)年に公開された作品のポスターです。この他にも映画では阪東妻三郎さんや勝新太郎さんの映画のポスターもあります。ということで、ここでやっているのは昭和の戦後から平成にかけてのポスターの整理です。緒形資料ではCMのポスターの整理をやっています。よく見ると右下のみづほ銀行のポスターには緒形さんのサインがあります。

こちらは緒形さんの色紙を整理したファイルです。全部で24冊になりました。1冊で10枚を入れることができますが、全部いっぱいいっぱいではないので、ざっと200枚+αでしょうか。目録として入力するのが楽しみです。

下の写真はちょっと明けてみたところです。左側には昭和33年(1958)の日付がある歌人吉井勇の書があります。与謝野晶子の歌を綴ったとありますが、実際には吉永小百合さんが書かれた書となっています。これはどういうことなのでしょうか(^^;)

右の色紙は映画「大誘拐」(1991)で共演された北林谷榮さんの色紙です。若い人にはスタジオジブリ「となりのトトロ」で、カンタのおばあちゃんの声の人!と言えばわかってもらえるでしょうか。

ちょっと早めですが、2023年度の資料整理に向けてのスタートです。ただ、大学の予算が決まるのは早くて5月の連休明けですから、もう少し時間がかかります。

投稿者プロフィール

馬場 弘臣

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!

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