桜雨の武道館

今日のつぶやき
桜雨の武道館

土曜日で、授業はないのですが出勤しております。貧乏暇なし…ということもありますが、うちではだらけてしまいますので、研究室に籠もった方が仕事になるのですね。

ただ、あいにくの雨です。今年の桜は、開花宣言から気温が下がって、なかなか満開といきませんでした。満開に向かったと思っても、なかなか快晴とはいきません。せっかく本学の武道館の門から道場にいたる桜を眺める絶景のポイントを見つけたのですが…。体育学部研究室棟-7号館の屋上です。せっかく写真を撮りにいきましたが、そぼ降る雨です。

この武道館の門は、東京の日本橋蛎殻町にある水天宮が建て直される際に移築されたものです。水天宮といえば、本社は福岡県の久留米市で筑後川のそばに建っています。源平の合戦で入水した安徳天皇を祀った神社で、東京の水天宮は、久留米藩の藩主の手で江戸時代にそれがこちらに勧請されたのでした。久留米藩のお殿様は有馬氏。で、水天宮の宮司も有馬氏。その末裔にあたる有馬頼寧(よりやす)は、戦前に農林大臣を務めるいっぽう、科学技術者の地位向上をめざす運動も進めています。そんな関係から松前重義と知り合い、後に本学の前身である航空科科学専門学校の設立者の一人に名を連ねます。戦後は中央競馬会の再興に努めたことで、年末に開催されるGⅠレース「有馬記念」にその名前を残していますね。ちなみに私の出身地は福岡の八女。江戸時代は久留米藩領でした。あ~ぁ、お殿様ぁ~m(_ _)m

投稿者プロフィール

馬場 弘臣

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!

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