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歴史への興味

本日は、工学部2度目の「江戸学と現代社会」の授業。先週より30名ばかり増えていて、結局、100名オーバーです。これで3コマとも100名オーバーとなってしまいました(^_^;)

さて、3コマの授業でそれぞれ質問カードを実施したと先に述べました。一応、結果が出ましたので、ここに発表しておきます。

実際には他学科の学生も交じっています。また、回答に応えていない場合もありますので、合計の数は違っています。それでも全体的な傾向はつかめますので、みていきますと、やはり政治経済学部は高校時代で日本史Bまで選択している学生が多く、歴史への興味も「大いにある」と「ある」で89%強ですから結構高いですね。体育学部は日本史BとAの比率が高くなっていますが、歴史への興味については「普通」が僅差ですけれど1番になっています。また「あまりない」「ない」で10名、約1割はあんまり興味がないようです。工学部になると、さすがに高校時代に日本史を選択していないという学生多いですが、興味という点では、政治経済学部に次いで高く、「大いにある」と「ある」で63%強となっています。体育学部も52%弱ですから、そこそこは興味があるといえるでしょうか?正直に言えば、この段階で、高校時代に日本史の授業取っていたか、歴史に興味があるかという数字と実際の成績とは必ずしも相関関係にはないようです。高校の授業とは違いますから、当たり前といえば当たり前です。

講演なんかをやっていても、「自分は理系だけれど、歳をとったら歴史が学びたくなった」とおっしゃる方もいて、毎年、工学部の学生でも熱心に聞いてくれる学生がいます。ただ、考えてみると、歳をとったから数学を学びたくなった、物理を学びたくなったという人はあんまり多くないですよね。歴史に限らず、文系の学問の特徴かも知れません。

投稿者プロフィール

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!
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