メルカリしてみました!

今日のつぶやき
メルカリしてみました!

メルカリは、今話題のフリーマーケットに特化したアプリケーションのことです。現金が出品されたりと、最近は何かと物議を醸しているようですが、興味があったので、メルカリでちょっと購入してみました。以前は、Yahoo!のオークションで古文書などをよく購入していましたが、決定するまでまどろっこしくて…。しかも値段がつり上がり始めると、ドキドキして、落札するまで気が気ではありません。心臓に悪いことこの上ない。しかも、仲間と値段のつり上げあいをしていたこともあって、まったくアホな話です。

フリーマーケットですので、値下げ交渉もありますが、まぁいいっかなぁと思えば、その価格で即買い取ることができますので、気は楽です。あまり出品することは考えていません。

で、何を買ったかと言えば、「永楽通宝」に「一朱銀」です。「永楽通宝」は、中国の明(変な言い方ですがご勘弁ください)が1408(永楽6)年から鋳造した青銅銭で、室町時代から日本でも流通していました。江戸幕府が1636(寛永13)年に「寛永通宝」をつくって以後姿を消したのですが、江戸時代の銭が金1両=銭4貫文=4,000文(相場で変動する)であったのに対し、永は金1両=永1貫文=1,000文で計算したことから、流通はしていなくても貨幣の単位として使われました。とくに関東地方は、田方は米で、畑方は貨幣で年貢を納めます。畑方年貢の算出には「永」が使われましたから、これを関東畑永法といいます。

で、「一朱銀」ですが、江戸時代、銀貨は重量の重さを量って通用する貨幣でした。これを秤量貨幣(しょうりょうかへい)といいます。これに対して、小判などの金貨は、額面通りに通用する貨幣で、計数貨幣(けいすうかへい)といいます。「一朱銀」は、本来秤量貨幣であった銀貨を計数貨幣として流通させようとしたものです。どちらも学生に本物を見せたくて購入しました。さすがに小判などには手が出ませんし、メルカリには出品されていませんでした。

それにしてもメルカリアプリはよくできていますね。出品や購入のしやすさはもちろんのこと、1回登録しておけば、相手との取り引きや支払いも楽です。せっかくの試みですので、賢く使っていきたいものです。

投稿者プロフィール

馬場 弘臣

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!

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