死語との戦い
一昨日、大人数の講義授業は「私語との戦い」だと書きましたが、考えてみれば、歴史という学問自体は「死語」だらけで、まさに「死語との戦い」ですよね。『日本国語大辞典』によると、「死語」は、「1 古く使用されていた言語で、現在では実生活上全く通じなくなっているもの。2 一言語のなかで、過去に用いられたことのある単語で、現在全く用いられないもの。廃語。」とあります。「廃語」という言い方もきついですね(^^;)まして現在は、IT用語をはじめとして、さまざまな言葉や略語が生まれては消えていきますから、古い言葉はますますなくなっていきます。「かっこいい」も「伊達男」も今は「イケメン」ですか。それも古かったりして…。
私の日本史関係の授業では、史料を解読する試験では、辞書でも電子辞書でも、果てはスマホを使って調べてもいいよと言ってあります。「誰かに答えをメールで聞いたりしなければね」と。調べ方がわかること、マスターすることこそが将来にわたって大切なスキルだと思いますからね。
ここで気がついたのですが、そもそも普通の辞書や電子辞書でも解読するには圧倒的に語彙が足りません。だからといって、スマホをはじめ、ネットの世界でも状況は大してかわりません。むしろスマホで調べている学生は、探すのに時間がかかって解読そのものが進まないのです。
つまりは歴史学を学んでいくためには、何とか語彙を増やしていかなければならないぞ!と。それも紙の辞書にするのではなく、これからはウィペディアのようなクラウド型の辞書だなと思っているところであります。
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