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東海大学史学会大会が開催されました。

東海大学史学会」とは、東海大学の歴史学科4専攻の日本史、東洋史、西洋史、考古学が主催する学内学会です。どの大学でも歴史学科や史学科は、こうした研究組織を持っていて、大会、研究会そして学会誌の刊行を行なっています。東京大学史学会の『史学雑誌』、京都大学史学研究会の『史林』等々です。東海大学史学会では、『東海史学』という学会誌を刊行していまして、私は今、史学会の幹事を担当しています。
で、史学会の大会では持ち回りで講師を呼んで講演会が開催されます。今年は日本史専攻の持ち回りで、東北大学名誉教授の大藤修先生「人名をめぐる民族と国家―日本人とは―」というテーマでご講演をいただきました。日本史専攻の兼平賢治先生の御師匠様でもいらっしゃいます。私自身は、大藤先生とは、東北大学で研究報告をしてからですから、20年ぶりくらいになるでしょうか。月日の流れを感じます。

大藤先生のお話は、御著書日本人の姓・苗字・名前―人名に刻まれた歴史 (歴史文化ライブラリー) 』(吉川弘文館、2012年)をもとにされたものでした。もともとは、東北大学の授業で講義されていたとことです。それにしても、古代から中世、近世、近代、そして戦後まで、日本人の姓、苗字、氏、そして名前の歴史について、中国や韓国など、東アジアの姓名の問題について概観された、それこそ壮大なお話しでした。相変わらず、先生、博識です。なんとなく思っていたことなどもそのものズバリ解説されて、目から鱗でした。何より、御著書丸々一冊分のお話しで、なおかつご自分でレジュメを作成されたわけですから、もうこのレジュメ自体が貴重なものです。日本人の姓名の歴史についてこれほど体系的にまとめられたものはありませんから、私も授業などで大いに利用させていただこうと思っています。人のふんどしで相撲を取る…といえばそれまでですが、ふんどしの厚さが違います(^_^)v

大会が終わった後は、松前記念館の喫茶室で懇親会でした。こちらで挨拶をしている若い学生は大学院生の渡邉奬太君です。蛮社の獄について研究しています。今回の史学会大会では、卒論を整理して報告してくれました。兼平先生、渡邉君らとは今度、学内で勉強会を開きます。まだまだ勉強勉強ですね。それもまた楽し!

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投稿者プロフィール

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!
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