東海大学産学連携フェア2017―研究交流会―
本日は、東海大学高輪キャンパスにて、産学連携フェア2017が開催されました。各研究所・研究センターに学科の研究をポスターで掲示して、産学連携の足がかりと研究交流を図ろうというものです。私は、教育開発研究センターの所員として参加しました。もっとも、趣旨からすれば、文系学部はすこぶる不利?!で、やはり理系の研究の方が圧倒的です。
そうした中で、すごく興味深かったのは、文明研究所の所員としてご一緒させていただいている文学部のエジプト研究者の山花先生と、理学部の秋山先生そして工学部の宮沢先生がコラボされたプロジェクト研究でした。エジプトの遺物を秋山先生が3Dプリンターで復元したり、アクセサリーにされていました。これによって遺物に触れる展示なども企画できますし、アクセサリーを販売することも可能です。もちろん、これは私の専門分野である江戸時代史、いや、日本史全般にも十分活用できることです。なるほど!その手があったか。
秋山先生に寄れば、今はもう3万円程度で3Dプリンターが買えるとのこと。忠、やはり3Dプリンターに打ち出すデータを作るのがたいへんだとおっしゃっていました。高性能の3Dスキャナーはそれだけ値段もします。
宮沢先生はエジプトの金属をつなぐ技術について発表されていました。バーナーがなかった時代、どうやって金属と金属をくっつけたのか?粒金という小さな金属を溶かして蝋のような感じでくっつけます。「ロウ材」というそうですが、技術的には今も用いられていて、すでに古代エジプトの時代に合金の技術も完成したとのことでした。
もう一つ、情報技術センターの4K技術の画像も圧倒的でしたね。衛星写真や空中写真から起こされた4Kの立体映像は圧巻でした。これで古墳とか、城郭とか見ていったらおもしろいでしょうね。その周りの地形や風景なども確認できるはずですから。ただ、日本の場合はあまりにも開発が進んでいるとのことでした。それでもレーザーで撮影すれば、木などが生えていても、古墳や城郭などは元の形をみることができるそうです。それもまた興味深いです。
私がとくに注目したのは富士山の映像でした。富士山噴火の研究をしていると、これを目に見える形にできないかなと恒に考えていました。古文書で得られたデータや、発掘で得られたデータを元にこれを4K映像で再現したら、さぞ迫力があって、実感できるのではないかと想像してしまいます。
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