鎌倉 初春の小町通り 鶴岡八幡宮神領絵図

今日のつぶやき
鎌倉 初春の小町通り 鶴岡八幡宮神領絵図

考えてみれば昨日は15日。以前は、この日が成人の日でしたね。私は実は成人の日の式典には出ていません。「成人の日が近いのだから、それまでうちに居ろ。一生に1度のことだから、授業は休んではいいじゃないか」という母の声を無視して、大学に戻ってしまいました。ちょっと事業日数が足りない科目もあって…教員となった身としてはあまり大きな声では言えませんが…(^^;)で、今でも母は納得していないようで、「弘臣は成人式にも出なかった」と、娘にまで恨み言を言っていたと聞きました。親の身になってみて、身にしみます。申し訳なかったなと。成人式を迎えた息子とせめて写真の1枚でも撮っておきたかったのだろうなと。だから、私にはハレの日の写真はありません。だから余計に「はれのひ」という会社が突然閉鎖されたことで、多くの成人たちを泣かせたことは芯から怒っています。踏みにじるということはこういうことを言うのですね。

先にも書きましたが、昨日は、午後5時から鎌倉の文化財専門委員会でした。授業を終えて、ちょっと早めに着きましたので、小町通りの初春の風景を写真に収めてきました。

今回の専門委員会では、市の指定文化財の推薦を行います。私は鶴岡八幡宮が所有する「鶴岡八幡宮御神領往還并谷々小道分間図」を「古文書」として推薦しています。ちょっとだけ調査時の風景をご覧に入れますね。

縦が3メートル、横が4.14メートルにもおよぶ大きなものです。恐らく幕末のものですね。虫食いなどの後もなく、色合いもきれいに残っています。詳しくは指定文化財が公表されてましたら、ご覧ください。残念ながら鶴岡八幡宮境内の状況は描かれていませんが、子院の12院はしっかり描かれています。八幡宮から段葛に連なる軒並みや道、谷戸なども詳細です。全体的には北鎌倉を除く現在の鎌倉の村々が描かれています。

北鎌倉といえば、円覚寺の隧道問題が結構、頭の痛い問題ですね。住民の生活か保存か…。さてさて…。

投稿者プロフィール

馬場 弘臣

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!

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