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徳川歴代将軍と幕政の画期

思った通り、東京学芸大学のある小金井は結構、雪が残っていましたね。昨日の風景です。ところが授業が終わって、大学に戻ると、雪なんざぁ跡形もない。やっぱり。地域によってずいぶん違うようです。

 

さて、昨日の授業は、江戸時代の幕政改革についての授業でした。前にも書きましたように、こちらの授業では、教科書や概説書にはあまり載っていないようなことを、データ分析や図表化によって再確認しようと思っています。それと同時に、いろんな視点で俯瞰してみたいと、その上で江戸時代そのものを俯瞰できればと思っています。

と、それで準備をしていたところ、なんと教室のプロジェクターが動かない。正確にいうと、プロジェクターとモニターに映す機械がなくなっている!どうも修理中…?だったら、そう書いてくださいよー。なので、久しぶりに板書しまくり!汚い字を全面的に披露することになってしまいました(^^;)

ということで、昨日のお話しの中心となるスライドのひとつです。

初代将軍家康から3代家光までが確立期、4代家綱から7代家継までを安定期、8代吉宗から10代家治までが同様期で、12代家慶にはこれに外圧が加わる時期、そして13代家定から15代慶喜までが解体期としています。まぁ~、これらは教科書的時期区分と言えるでしょう。このスライドには、将軍ごとに重要と思われる事項を盛り込める限り盛り込んでみました。吉宗の享保改革、松平定信の寛政改革、水野忠邦の天保改革はもとより、3代家光の幕府職制と鎖国、綱吉の天和の治と生類憐みの令、服忌令、新井白石の正徳の治、田沼時代、そしてペリー来航後には、阿部正弘の政権の安政改革、井伊直弼政権、文久・慶応改革、そして大政奉還まで。

ただし、時期区分については、例えば元禄~享保期としたらどうなるか?田沼時代の再評価をすると?学界的には、宝暦・天明期を幕末への起点とし、これを境に分ける考えた方等々、いろんなケースが考えられます。政治史、経済史、文化史etc.そのぞれの視点でも変わってきます。まずはここから出発ということですね。ちなみに幕政の展開については、別に一覧表なども作成して進めています。これもまたいずれ…。

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投稿者プロフィール

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!
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