厚木市郷土資料館

今日のつぶやき
厚木市郷土資料館

本日は、午前10時から厚木市郷土資料館の運営協議会でした。主な議題は、今年度の事業報告と、次年度の計画なのですが、現在、厚木市では下川入というところに新たに博物館を建設していますので、もっぱらその話でしたね。すでに建設は始まっていますので、ただ今はこちらの資料館も引っ越しの準備で大わらわです。4月には閉鎖になって、来年、2019年1月にオープニングセレモニーが行なわれる予定になっています。

厚木市郷土資料館は、以前は「寿町図書館」と言っていて、その頃からよく行っていました。ちょうど大学院生の頃で、下野国(現・栃木県)にあった黒羽藩という1万5000石の外様小藩の検地帳の分析をせっせとやっていたことを思い出します。近くに「グラバー邸」というちゃんぽんのお店があって、お昼に行っていました。郷土資料館になった青、いつの間にかなくなってしまいましたが…。1980年代の半ばから90年代にかけての話です。一時は、資料館から委託を受けて、市内の古文書の整理なんかも学生たちと一緒にやっていたのですが、予算が付かなくなってしまいました。

ご覧になったらわかりますように、正面玄関にもコンクリートに亀裂が入っています。もともとが図書館でしたので、当然のことながら、資料館や博物館で展示などをするには向いていない使節です。すでに1990年代には博物館新設の構想があったのですが、立ち消えになって、結局、この転用の資料館になったのでした。だから、博物館は私どもにとっても悲願だったのです。本当にようやくです。

これからパブリックコメントを実施して、つまり市民から意見を募って最終的な条例をまとめていくのですが、名称はどうも「あつぎ郷土博物館」になりそうですね。「博物館」と「資料館」では、ぜんぜん違います。「博物館」であれば、博物館法に規定されている施設や人員の規程を遵守しなければなりません。博物館として新設されること自体を喜びたいのです。

ただ、この下川入という場所、相模川の近くで、相模原市にも近くて、バスで1時間くらいかかるのです。終点です(^^;)できればもう少し市内に近い方がよいのですが、もともとが県の青年の家でしたから、近くの公園と一体化したようになるといいですね。ちょうど愛川町の資料館のように。

造る以上もちろん、内容が大事ですが、でも、「ハコ」もやっぱり大事です。ここのところ、自治体の資料館や博物館が閉鎖されるなど、文化行政の難しさばかりがニュースになっています。そんな中での新設です。私も出来る限りの協力をしたいと思っています。

これからも逐一、報告しますので、開館しましたら、近くにお住まいの方は、遠くの方でも、ぜひお越しください!

 

投稿者プロフィール

馬場 弘臣

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!

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