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2019年度の卒論面接が始まりました

昨日から2019年度の卒論面接が始まりました。すでに6月に「卒業論文を書くということ」というテーマで、このサイトにも書いています。また、卒論のアンケートが終わって、面接の日程が決まったという話も書きました。ちなみに、こちらが件のアンケート用紙です。

くり返しになりますが、アンケートには、1.卒論を執筆したい時代、2.執筆しようとする分野、3.具体的なテーマ、4.テーマに関連して読んだ文献の4項目について、それぞれ第1希望と第2希望を書くことになっています。時代が同じでテーマが似通っていれば、面接担当は1人ですが、異なっている場合は、2人の先生の面接を受けることになります。明確に書きたい分野やテーマが決まっていればいいのですが、また、それも書けるテーマであればいいのですが、とくに何もないというのが1番困ります。それより困るのは、テーマとかは決まっていないのだけれど、先生のところで卒論を書きたいと言われることです(^^;)私はただのお手伝いで、担当の決定に加わるわけでもないのですが、事前に相談を受ければ、とりあえず、こんなのはどう?などと回答はします。でも、それで希望が叶うわけではないということははっきり言っておかなければ、勘違いされて、後で私が怒られたりしてします…(^^;)

1番書きやすいのは、当たり前ですが、あまり研究がない分野で、しかも史料が確実にあるところです。また、事例報告としても意味があって、史料があればいいのです。最近は文化史や生活史などに関する希望も多いのですが、近世以前は基本的に公的な形として文書が作成されますから、なかなか難しいのが現状です。また、そういうのに限って解釈や史料の読み方が難しいものが多いのも事実です。なにより、史料が読めなければ元も子もないので、実はそこが1番の悩みの種です。昨日も期末試験の話を書きましたが、どうやったら史料が読めるようになるのか、それ以前に返り点をきちんと打てるようになるのか、そこからして悩みです。古文書から卒論を書くというのは、よっぽどやる気があって、古文書に興味を持っていて、努力を惜しまないことが必要になってきます。課題は例年大きくなっていきます。それは私自身に問題があるのでしょうか?本当に悩みは尽きません。

今日の面接は2人でした。明日は横浜に出張ですので、後、木曜日と金曜日、そして月曜日ですね。12名、面接をするのですが、事前にアポをとっていない学生が3名ほどいます。さて、それはどうしようか…。たぶん、ひょっこり研究室を訪ねてくるのでしょう(^^;)

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投稿者プロフィール

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!
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