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御朱印をいただく鎌倉寺社めぐりの旅

既報の通り、昨日は、かみさんのお供で御朱印をいただく鎌倉寺社めぐりの旅でした。もっとも、かみさんに言わせれば、鎌倉市の文化財専門委員をやっているのだから、一緒に廻ってやっているんだそうです。それもただ廻っただけでは、何もその証拠が残らないから、こうして御朱印をもらえば、記録にもなるでしょう!っと…(^^;)ま、人生はお付き合いお付き合い。

今回は久しぶりに藤沢から江ノ電に乗っていきました。やっぱり江ノ電はいいですよねぇ。1番好きなのは、やはり鎌倉高校前の海の風景ですね。腰越駅から、住宅地の、それこと家屋と電車が接するかと思うような場所を通り抜けて、パァ~と海の風景が飛び込んでくるあの風景は何度見ても気持ちのよいものです。

風がありましたので、結構、白波が立っています。そんな時に思い出すのでは、歌人吉井勇の鎌倉の和歌です。

 

鎌倉の 海のことくに ひるかへる 青草に寐て 君をおもはむ

吉井勇は、幕末・維新期に、西郷隆盛や大久保利通らとともに活躍した薩摩藩士「吉井友実」の直系の孫で、伯爵の位をもらっていました。「鎌倉の海」にひるがえる波を「青草」に風が渡るようすにたとえ、その青草に寐て君を想う…なんて、常人では歌えません。耽美派と呼ばれた歌人ですから、甘酸っぱい表現といえばそうですが、その言葉の選び方は素晴らしいと思います。この和歌が私は大好きです。

そうやって想いを馳せていると、江ノ電は最初の目的地、長谷駅に着きました。かみさんの御朱印帳は、5月のGWに奈良に行った際に、三輪明神社-大神神社で購入したもので、昨日、初めて降ろしたのでした。

と言うことで、どこから出発するかとなれば、やはり高徳院阿弥陀如来坐像-鎌倉の大仏様でしょう。それから当然のごとく長谷寺へと参ります。

今回は、写真の数も多いので、こんな風に4枚ずつをセットにした写真で紹介します。なお、奈良にある長谷寺と鎌倉の長谷寺との関係ですが、絵本などで縁起をわかりやすく説明されていて、ついでにお寺で話を伺いました。どちらも本尊は十一面観音ですが、これはそもそも大和国(奈良県)の山から伐り出された木から2体の十一面観音を彫りだしたのだそうです。もちろん、木を伐るのも信仰的な事情があります。このうち1体はその地に、つまり奈良に安置して長谷寺となり、もう1体は人々の平穏を祈って海に流したところ、これが三浦半島に流れ着いて、さらに現在地に移したとのことでした。だから奈良と鎌倉の十一面観音は双子の兄弟みたいなものだが、鎌倉の十一面観音は江戸時代に大きな修補が加えられているどうです。またさまざまな関係から宗派も違っているとのことでした。写真には撮れませんが、確か奈良で十一面観音を初めてみたとき、お顔も似ているなぁと思ったものでした。

この後、収玄寺という日蓮宗のお寺でも御朱印をいただき、長谷を後にして、鎌倉に向かいます。

鎌倉駅と鎌倉から藤沢に向かう江ノ電、そして最初に乗った藤沢から鎌倉に向かう江ノ電です。やっぱり江ノ電!好きですねぇ~。

さて、鎌倉駅の周辺ですが、今回は鶴岡八幡宮の段蔓の海に向かった方の先、左側方面の寺をまず重点的に廻りました。大巧寺→本覚寺八雲神社→上行寺→安養院妙本寺妙隆寺…。ここまででもう2時近くになっていました。そこで小町通りに出てお昼をいただきます。

鎌倉といったらやはりシラスですね。ただ、今は漁師さんたちがお盆休みを取っているので、生シラスではなく、釜ゆでのシラスしかないとのことでした。こだわりません、お腹が空いていますから(^^)せっかくですから、桜えびを加えた紅白丼をいただきました。

さて、食後のコースは、旗上弁財天社(鶴岡八幡宮境内)→鶴岡八幡宮杉本寺荏柄天神社鎌倉宮です。このうち、長谷寺の大黒天、妙隆寺、旗上弁財天社が鎌倉江の島七福神でした。せっかくだらから最後にもう1寺、七福神の寺として宝戒寺に行ったのですが、タイムアップでした。午後5時で閉めるのかなと思っていたら、鎌倉は4時30分でお仕舞いでした。その情報を杉本寺で聞いたものですから、荏柄天神社と鎌倉宮はまたまたダッシュで御朱印をいただきました。かみさんは相変わらず後をゆるりと追いかけてきます(^^;)

全ての紹介は難しいですから、また4枚綴写真で!

①左上、②右上、③左下、④右下の順番で行きます。まずはお寺編です。①本覚寺、②妙本寺祖師堂、③妙本寺本堂、④杉本寺。③妙本寺本堂では、今年の11月3日に立川志らくさんの落語の会があるそうです。ぜひ聞いてみたいところです。②妙本寺祖師堂は、一昨年、市の文化財に指定されました。私もその協議に参加していたはずですが、すっかり忘れていました…(^^;)

次は神社編です。①八雲神社、②鶴岡八幡宮舞殿、③荏柄天神社、④鎌倉宮。八雲神社は初めてでした。八雲神社といえば、どうしても森高千里さんの「渡良瀬川」思い出してしまいます。

ここからはちょっと変わった視点でまとめた写真です。石段シリーズです(^^)①鶴岡八幡宮、②杉本寺、③妙本寺、④八雲神社。②杉本寺の苔階段はこの前テレビで紹介されていました。なかなか味わいがありますね。萱葺の本堂といい、本当に趣のあるお寺でした。妙本寺は境内も広くて思った以上にりっぱなお寺でした。

次は鳥居シリーズです。①八雲神社、②荏柄天神社一の鳥居、③荏柄天神社、④鎌倉宮。鎌倉宮の白い鳥居はやはり目立ちますね。荏柄天神社は2つ出しました。松の木がクロスした下を通る鳥居は有名でしたが、一の鳥居は初めてでした。

最後は建築物でなくて、ちょっと楽しい寺社の建造物です。①長谷寺の和み地蔵、②長谷寺の和み地蔵の3体組、③長谷寺のさわり大黒、④荏柄天神社の絵筆塚。①の和み地蔵は何度もお目にかかっていましたが、②は初めて発見?!しました。③のさわり大黒もです。ご利益があるのか?かなり緩い表情ですなぁ~。④絵筆塚は、漫画家さんたちの絵を焼いてモニュメントにしたものです。一つ一つみるだけでも楽しいのですが、とにかく次!の状態でしたので、写真を撮ったら早々に鎌倉宮に向かいました。

こうして昨日歩いた歩数が2万5,411歩で、19.58Kmの距離を歩いたのでした。あぁ~もう少しで20Kmだったぁ~!とは思いません。とにかく疲れました(^_^;)そしていただいた御朱印の数が16。1箇所で2つ押していただくこともありますからね。赤い太文字が御朱印をいただいた寺社です(^_^)v以下、サンプルです。

明日は福岡の実家に帰ります。父の七回忌です。もうちょっと論文も書いていこうと思います。

あ、そう言えば、今日はなな君を動物病院のペットホテルに預けなければなりません。5泊6日…大丈夫かしらん。今朝ものんきに朝寝してましたが…(^^;)

投稿者プロフィール

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!
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